過ぎたるは猶及ばざるが如し

今更ながら、なのですが、レアルとの2nd legを見ました。

ラジオとかライブティッカーで、チミチミパスサッカーをやってるんだろうなあ、と想像していたのですが、それ以上に荒れた試合になっていたんだなあ、と思いました。

1点目を入れられる前から「荒れてるなあ」と思い、2点目前には「おーい、そんなケンカする暇あったら・・・」と思いました。
いや、結果はわかっているのにね。

チミチミしたパス以上にですね、私は気になったことがありました。
まあ、なんですね、この日のバイヤンは「バルサごっこ」をしてるいつものバイヤンではなくて、ここ2年に一度の大きな国際大会での「父ちゃん一家」の負け試合の時みたいだ、と。

寒天液に足を突っ込んでしまった父ちゃん一家のことをあれやこれやと思い出しました。


負けたこと自体は、私は仕方ないと思ってマス。2年連続3冠なんて、そんなの「機械」だって無理なんじゃ?
確かにバイヤンはこの5年、CLにおいて素晴らしい成績を収めてますよね。私自身、自分のブログでその時のことをチェックしてみました。
でも負けなかったのは昨シーズンだけで、いつだって、どっかで負けてるんですよ。
甘い私は「ここまで頑張ってすごかったよね」みたいなこと書いてますよ(笑)。

レアルだって12年ぶりだという決勝進出。
そういうもんじゃなかろうか、と。

毎朝、通勤時間にモルゲンタークの朝刊を見てます。
昨朝はCLでレアルが決勝進出だ、という記事が大きな写真付で出てましたよ!
その写真が、クリロナに競り負けるラムたん。

あーあ、勝ったらロッベンで、負けたらラムたんなわけか?

思わず心の中の声が口から出てしまいそうになりました。
そうだよね、ラムたんはカピテンなんだから、負け試合の時には責任をとらなくちゃいけなんだろうし、クリロナを押さえるのはこの試合の一つのポイントだったわけだし。

でもね、あの写真が「試合の負けポイント」だったわけじゃなかったんじゃないのよっ!ラムたんはきっちりと押さえるところは押さえていたのよ!
3点目はラムたん1人の問題じゃないのよ!
1週間近くかけてクリロナ対策だけしてたはずだろうに。何でしょうかね、3点目。
そのクリロナを自由にしてた後ろ4人がいけないよね(含むラムたん)。

まあラムたん自体、前半はイライラしてましたよね。足をひっかけられた時に、相手の選手が後ろから立たせようとしたら「さわるなぁ」といわんばかりに腕を払いましたよね。

後半は達観してしまったというか。それなりに攻撃のためのボールを一生懸命出すのに、それを受け取るロッベンが・・・バカじゃないの?と言いたくなるぐらい1人で持ちたがり。ロッベンを越えてゲッツェにボールを出してみる気はなかったんだろうか、ラムたんは・・・。

だって、ほら、レアルは3人のポルトガル代表に3人、バイヤンは5人(あとで後半からゲッツェも出たから6人)。
実は2nd legまでレアルに誰がいるなんてあんまり考えたことなかったけど、一昨日のブログに書いたように、やっぱりこの試合はドイツvsポルトガルの前哨戦だったね。

父ちゃん、ポルトガルはすぐに痛がるふりをするけれど、お子たちには「平然としておくように」と言わなくちゃいけない(笑)。手を差し出す必要なし、近づく必要なし、ともね!

クラシコを見たときにバイヤンは難しそうだなと思いましたけど(レアルはバイヤンができないことを上手くしているので)、うまく行かない時に打開力を、っていうのはどのチームでも無理でしょう。
ましてや、今のバイヤンでは。気合とか、熱い心が足りない、というのは簡単。でも、私は、そういうのではなく、バイヤンがこの1年の間に失ったものは実に大きかったなあ、とこの試合を通して痛感しました。私はこの1シーズン中、「想像力」が低下しているなあ、と思っていました。

勝ち続けている間中、選手たちの態度は「ペップさまのおっしゃるとおりでございます」って感じの試合だったもん。
「ペップさまが「ボールをあちらにうごかせば、民衆はうごけない」とおっしゃったとおりでございました」
「ペップさまの言う通りにボールをもったら、民衆はだまってしまいました」
「よき領主ペップさまがいらっしゃるので、怖いものはありません」
っていう感じだった。

今シーズン、何度もブログに書いてしまったけど、パスサッカーしかしなくなっていくバイヤンが遠い存在になっていったのです。おらが町のサッカーの時は、選手たちに想像力があったのになあ。

ペップさまの言う通りにしてたら上手くいった(最速リーグ優勝)。そのあと気が抜けた、ということになってるようですけど、プロなんだから気なんか抜くな!と言いたいですよ、私がメンターだったら。
プロですよ、プロ。ペップさまはそこまでしなくちゃいけないんですよ。ユップおじいちゃんは昨シーズン、それをやったんですよ。だからトリプレが達成できたんですよ。いや、12-13のCLはブンデスの番外編みたいなもんだった、とプレミアお兄さんに言われてましたので、正直、ワタクシもトリプレというよりは2/3って感じがしてるんですけどね(笑)。

閑話休題。レアルとの2nd legのことでした・・・。
空間を作り出すのがラムたんのクロスだったのに。
いや、作り出そうとしていたけど・・・。
ロッベンがボールを持ち過ぎだった、というのがこの試合の一番の問題だった気もする。
悪いときのバイヤンですよ、ええ。
これはカントクが誰になろうと変わらない。切り込まないと空間ができないのは事実なんだけど、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉を彼を見るといつも思い出します。

ゲッツェはWM14前にレベルの高い試合っていうのがどういうものかを知る、ほんと、一寸のことですけど、体験ができたんじゃないでしょうか。
ミュラーは大きな試合の前に大口をたたくのをやめてほしいなあ、と思う。家人と「彼が試合前に鼓舞するつもりであれこれ言って勝てたことないじゃない?」という点で一致。

一番最後の1点、あれ、なんだったんでしょうね?どうやったらああいうことができるのか?
もう寒天液で固まりました、うごけませーん(いや、飛んでたけどね)って感じでしたね。

そんな中、ノイヤーが第5のDFみたいだった、がこの試合の「まとめ」になってしまうのか?!?!

最速優勝後のメンタルが、と負け試合の度に言われてますが(日本人解説者に)、そういうものなのかな。パスサッカーを浸透させる前に、夏休みに入る前まではシーズン中だ!ということを先に教えるべきだったんじゃ?ボールはチミチミ回せても、気持ちを回して共有することはできなかった、ってことでしょうか?

ま、何度も書きますけど、そんな、何年も連続して決勝へ行く方がキモチ悪いから。しかも、ある意味で「これで優勝されちゃ、ヘンにいい気になってしまって困ります」って感じの状況だったし。どうしたバイヤン?って感じじゃなかったわ、あの試合は。ああ、やっぱり、って感じだった。

でもね、クラブのほうが
「トーマス・ミュラーも「騒ぎ立てるのもいかがなものか。ここ1年半、常に成功を収め続けてきた。今日は完敗だったけど、これから3週間、穴倉に閉じこもる気はない。チャンピオンズリーグの準決勝だった、ということを忘れないでほしい」と述べた。

ってどういうもんかな?騒ぎ立てるのはいかがなものか?というのは、ファンがクラブを思いやって言うことだと思うんですけど?日本的かしら、この発想?

日本語で先に読んだので、ひょっとして誤解があってはならぬ、とドイツ語の方の記事も読みましたけど、「騒ぎ立てるものいかがなものか」って「Kirche im Dorf lassen.」っていうんだ。へえー。

今回の試合で私が得たものは、この表現だけかもしれません(脱兎)。
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by eastwind-335 | 2014-05-02 06:52 | バイヤン | Trackback | Comments(0)

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