傘の国、雨の国(5)イギリスはおいしい

イギリスでの初めての朝。時差もなく途中で目覚めることもなく5時前に起床。
日本にいる時と一緒。仕事の準備をしながらBBC1を見ます。BBCはいくつもチャンネルがあるので、日本で見ているBBC-WORLDも見られるのかなと期待したのですが、残念。それはありませんでした。

英語が聞き取れず、これから始まる仕事を乗り切れるのかと心配になりながらも、お腹はちゃんとすくし食欲が落ちることもありません。
朝ごはんを食べに食堂に行きました。

すごくサッパリとした食堂。お姉さんたちもあっさりとしていますが、かといってアジアからきたオバちゃんをバカにすることもなく、誰に対しても同じように接しています。
a0094449_1720356.jpgパンを焼いてくれるようで「ホワイト?ブラウン?」と。様子見のために「ホワイト、プリーズ」と。その他のものは自分で取りに行きます。紅茶は見たらお部屋にあるのと一緒。
コーヒーを飲むしかないなあ~とマシーンでコーヒーを出しました。不味くなかったです!


お部屋に戻って洗濯物の乾き具合をチェック(私は旅行中に必ず洗濯をします!)。わ、乾いてる~。
ってことは私の肌も乾いてるということなのだ~と慌ててオイルをプラス(去年からヨーロッパへ行くときは必ずオイルを持って行くことにしてます)。

そして、仕事の準備。
1時間ぐらい仕事に集中して、次に向かう先は、母からお願いされていたティーショップの下見。
12時までに大英図書館に入ることにして、自由時間にすることに。地下鉄駅に向かいます。
a0094449_17211672.jpg今年はパディントン駅から地下鉄が出て150年。ということで春先だったと思いますが、女王陛下も試運転に立ち会ったというBBCニュースを見たことを思い出しました。キングスクロス/センパン駅に勤める駅員の写真とメッセージ入りでした。粋だね!

ヒギンスというティーショップへ向かいます。
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本当はここはコーヒーの方が有名なんだとか。
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現女王陛下にも納めている、いわゆる「ワラント付」のお店。
a0094449_1724119.jpg日本人には紅茶のほうが有名らしく、紅茶の売り場(入り口手前が紅茶ショップで奥がコーヒーショップ)には母よりちょっと上世代の日本人ご夫婦が。流ちょうな英語でお店の人にあれこれお願いをしています。
声が知り合いのおば様にそっくりだったので勝手に親しみをもちながらその会話を聞いていました。あとで奥様に思わずおすすめの紅茶を伺いましたら、「あなた、それはもちろんブレックファーストティーよ!」と。茶葉が広がる様子が芸術的なのだとか!かつて駐在時代に知ったこのお店を、ロンドンに遊びに来る都度訪れているのだとか。
話をしているうちに「あなたはもう何年ぐらいこちらで駐在されていらっしゃるの?」と質問されてしまいました。いやいや、仕事で来ていて、ホテルの部屋の紅茶がおいしくないのと、母からこの店での買い物を頼まれたので気分転換に来た、と話したら驚かれていました。観光客っぽくないわ~って。
ええ、ですから、観光じゃないんです。お仕事なんです~と心の中で答えつつ苦笑い。

ワタクシ、生活感ありすぎ?(笑)。あとで合流した先輩にその話をしたら「東風さんって、観光客が持つもの、ほとんど持たないじゃない?鞄も斜め掛けにしないし、無理がないっていうか・・・」と。
で、ワタクシはそのおば様たちが出た後で(店員が一人しかいない時間だったので)、注文を。しかも茶葉ではなくティーバックのブレックファーストティーを。ないかな~と思いながら尋ねたら「ありますよ!」とのこと。

お部屋に戻って飲みましたが、美味しかった!口当たりもいいし、香りも高いし・・・。

下にはティールームがあるけれど、この日は残念ながらお休みだとか。また数日後のロンドン滞在の時に来ることにして、お店を後にしました。
そして、デパートを一つふたつと冷やかし(デパ地下がとっても充実していてびっくりした!)、本来の今日の目的地でもある大英図書館へ。




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いまは移設したのでかなりカジュアルになりましたが、大英図書館といえば、もともとは大英博物館に付設するような形で、現在に至るまでちゃんとした閲覧目的、身分保障がないと入れない世界を代表する図書館です。
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記憶違いでなければ、A.S.バイアットの『抱擁』の書き出しに用いられる「ロンドン図書館」は大英博物館付設だった時の大英図書館のハズ(使用者制限の表記からすると・・・)。現在でも申請してからでないと使えません。国会図書館も敷居が高いのですが、実はあそこはよーく見てると、「暇つぶし」に来る人もいます(そういう人が読むために机に積んでいる過去の雑誌がこれまた面白そうで)。しかし、研究休暇でこの図書館を使った先生のエッセーを思い出すに、大英図書館は図書館が利用者を選ぶ、という感じがします。つまり、選ばれし民の集まるところ。
しかし、カフェやレストラン、1階にある展示室は開放されているのです。
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まずはお昼を食べねば!ということでカフェへ。館外にもありましたが私は館内のカフェでマメサラダをメインにビュッフェをいただきました。
a0094449_1749883.jpgあんまりしっかりしたものを食べて「失敗したかも」とは思いたくないし、かといって、お昼にサンドイッチを食べちゃうと、夜に食べる物の選択肢が減るし・・・でして。野菜モノをメインに。

a0094449_17495462.jpg恐る恐る口に入れたサラダでしたが・・・おいしいよ~!このサラダはマネして作ってみよう、と思いましたもん。スープも身体がホッとします。後日知ったのですが、ここのカフェは、センパン駅で「美味しそう!」と思ったカップケーキなどを売っていたお店と一緒。ロンドンナビによれば最近注目のシェフが経営しているチェーン店の一つなのだとか。


そして、コーヒーを追加で頼み(セルフサービスです)、気分を変えて旅日記を整理し、それから、本命の仕事の資料に目を通します。
ここは研究主体の図書館なので来ている人もそういう感じの人が多くて、会話はあちこちから聞こえてくるけれど心地よいBGM代わりで、大声は聞こえてきません。カフェの雰囲気もとてもよかったです。私は窓際に座っていたのですが、向かいの席に座りたいと言ってきたイギリス人女性がいました。その申し出がとてもスマートで、少しお話もしました。、最近博士号をようやく取ったとか。まだまだ研究は続けなくてはならないので、今もこうやって図書館に来て論文の準備をしていると。「で、すっごく午前中がんばったら疲れちゃったから、ティータイムを取らねば、と思って下りてきたのよ」と。

a0094449_17511713.jpg今回はこの図書館に最初から来るつもりでしたので、期間限定でブリテンの楽譜の展示があることも調べてありました。

この7月末から9月にかけて、ロンドンではプロムスという音楽祭が催されています。最後の日をNHKの衛星放送がそのまま中継または録画放送するので、実家にいる時は母とよく見ていました。エルガーやブリテンといった作曲家のことも学校教育ではなく、このプロムスを通して知りました。今年も彼のオペラが上演されたようですが、日にちが合わず断念。
で、今年はブリテン生誕100年ということで、彼の直譜、彼がプライベートに録音したもの等々の展示があったのです。結構オペラやミュージカルの作曲もしているのですね~。展示を写真に収めることは禁じられていたのと、解説のリーフレットがなかったのが残念。書き写す気力もなかったし(仕事の準備のことで頭がいっぱいだったから)。しかし、彼のプライベートの録音、とっても温かい感じがしてよかった~。もう一度聞いてみたいなあ。

それから、一般展示室へ。マグナカルタのオリジナルがあることで有名です!たいていのことは忘れてしまってますが、その名称は日本人でも中学で習いますよね!ここはコピーが少ないらしく(つまりほとんどがホンモノ!)、部屋は真っ暗。
当然ながら写真は撮れません。そして史料管理のためかものすごく寒い!
で、この部屋で発見したもの・・・。
今年はイギリスが平戸に商館を開いて400年ですってよ!一応記念年になっているそうです。で、当時の国王が徳川家康へ送った書状などが展示されてました。
この記念年、日本では特段聞かれませんよね~。

そして「さすが、東風!ぐるっと回ってそこに目が行ったとは!」と帰国後、プレミア兄さんに言われたのですが、なんと、今年はサッカーのルールがイギリスで成文化されて150年なんだとか!ついでにいえばFAが創立して150年でもあるそうです。
で、ルールの最たるものは「手でボールを持って走ってはいけない」「脛を蹴ってはいけない」。ラグビーはそれを認めたフットボールで、サッカーはそれを認めないフットボールであると、はっきりと二つの競技が袂を分かったルールにもなりました。
ルールを音読したものが聞けたり、教則本があったり・・・。

平戸の展示にもワクワクしましたが(日本人として知らなかった、ってことはちょっと恥ずかしく思いましたけど)、やっぱり私はサッカーのほうが気になりました!展示替えがありますので、いつまでサッカーのルール本や録音が聞けるかわかりませんが、近いうちにお出かけの方はぜひぜひ!と勧めたい図書館です!
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by eastwind-335 | 2013-09-19 21:49 | 旅の思い出13緊張の後のお楽しみ | Trackback | Comments(0)

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