土曜日の上野

昨日は大忙しの土曜日でした。午後はシウトメ宅に号令がかかっていたので(なんせ、お盆前に一度行ったきり)、午前中は鋭気を養うつもりでおりました。

けれど、数日前のモルゲンターク新聞(同じ日に日経にも出てた)に、上野にある芸大美術館で日系人強制収容所に入っていた人たちが作っていた作品展「尊厳の芸術展 The Art of Gaman」が紹介されていたので、見に行くことに。

本当は朝いちばんに入館するつもりでしたが、録画したまま見られなかった「ハッピーサンデー」の後半パートである「1泊2日」の再放送が始まってしまい、結局それを見入ってしまったら、出発が遅れてしまいました(とほ)。

上野は9月以来。しかもあの日は平日だった。土曜10時半ごろの上野駅ってスゴいことになっているんですねー。文化会館前の人の多さがどうやって分かれていくのか、駅前の横断歩道で信号待ちしながら考えちゃいました。
そしてその人の多さ以上にびっくりしたのが、上野公園の変わりよう!9月は西洋美術館だけだったから、公園まで行かなかったんですよね。東博デビューから数えて四半世紀。私が訪れるといつだって上野公園っていうのは工事をしていたし、正直鬱蒼とした雰囲気があったのですが・・・。青テントの時代もあったし・・・。20余年前は公園内は砂利道だった気がするんですが(気のせい?)歩きやすい道に直していました。

!!!!!

カフェが向かい合わせに公園の通路沿いにある!
a0094449_743148.jpg

a0094449_7433220.jpg

東京都は、たぶん、「日本の上野公園」を開園当時のモデルであっただろう19世紀のヨーロッパの公園っぽくしたかったんだろうなあと思うのです。そこに、細長のカフェを置く。日本は公園の面積が狭いから、外国みたいにちょっと奥まったところに、ってわけにいかないんでしょうね。
東博正面玄関をまるで神社のように空間の正面に置き、その前を参道化させているようにも思えます。というか、私にはこの二つのカフェは、お正月の神社参拝の時の参道に並ぶ屋台のようで・・・・(脱兎)。いや、日本もカフェ文化を創り出そうとがんばっているんだなあ(遠い目)。

正直言うと、公園の一風景として商業施設が常置されることは仕方なく、一方で私自身はやや違和感あり、かな。慣れてないのかもしれないけれど。福岡の公園にもスタバが入っていた。あそこは池の前だったから風景を楽しむことができる、と入店しなくても想像ができたけど、上野公園ではどうなんだろう。
まあ、それぞれの美術館や博物館見学を終えた後の「ちょっとお茶する」という場所がなかったのは事実なのです。上野の公園口で開業となったら、結局は公園内しか土地がない。仕方ないんだろうなあ。それにしても、広めのつくりのようだけど、周辺の文化施設のことを考えたらキャパは大丈夫なんだろうか。いまやどこの公園も(つまり高い木があるところ)カラスの集会所になっているのだけれど、テイクアウトで出るごみは大丈夫なんだろうか、とか、余計なことを考えてます。
単にカラスが苦手なだけ、でもあるのですが。

そこを超えると、芸大。
a0094449_7445240.jpg私はこれまで公園内の奏楽堂には何回か知人のコンサートなどで行きましたが、いわゆる「芸大」キャンパスには縁がなかったので、ちょっとドキドキ。


a0094449_7575134.jpgこの展示はNHKが主催のもの。図録販売がなくて(たぶん、アメリカの版権問題があるんだろうと推測)、残念でしたが、フラッシュをたかなければ撮影OKということで、持っていた携帯で気になった作品を撮影しました。


学生の頃、アメリカ史の先生のご紹介で、日系人収容所があった町の人々やその後の日系人の聞き取りの本を読んだことがありますが、そのくだりに「(親しくなった)日系人が作ってくれた手工芸品が素晴らしかった」という一文がありました。
何でも手作りだった時代ではあったけれど、特に日本人は手先が器用で、細かいことを厭わないから、園芸師になったり、写真館を開いたりしたんだったなあ~。

a0094449_80854.jpgこれは金属スクラップを利用して作ったブローチ。精巧ですよね。収容所の自然環境は決して快適なところだったはずはないのですが、これらの鳥が窓辺に訪れるような日もあったことを願います。

ディズニー映画に親しんでいた世代だったこともわかります。
a0094449_821386.jpg

ディズニーのバンビですよね!戦後の映画と思っていたのですが、帰宅してググったところ、1942年8月公開だったそう。西部に暮らす多くの日本人・日系人移民の強制収容が始まっていた時分。どこかで見た人がいるのでしょうか・・・。
a0094449_8202354.jpgこれらのブローチは、貝殻やヒマワリの種など自然の物をつかって作り出されたもの。
平和時だったら「ステキ!」の一言ですが、この時は物がない中で、入手できるものを工夫して、日常と変わらない生活を維持しようとしていた、またはこういうものを作ることで気持ちを保っていた、そういう「生きるための証」だったんだと思うと、なんとも複雑な思いにとらわれてしまいました。


12月9日(日)まで芸大大学美術館で開催されています。その後、福島、仙台、沖縄、広島と回るそうです。





昨日夕方の地震、びっくりしましたね!揺れも一度だったし土曜日だったからよかったですが、平日だったらまたまた交通マヒになりかかるところでしたね。

私はシウトメ宅にいたのですが、一緒にいた叔父が「机より下に頭を伏せなさい」ととっさに体を低くし、叔母(叔父のつれあい)はそれに従ったものの、肝心のシウトメが立ったまま、一向に座ろうとしないので、叔父が同じことを再び強い口調で言ったのに、まだいうコトを聴かない。

それどころか、彼女の背後にある灯油ヒータを点火。暑いだの臭いだの言って、家人が消させたばかりだったのに。私はとっさにシウトメを横にやり、ヒーターを消し、「おじさんのおっしゃるとおりに!」とシウトメの腕を引っ張って座らせました。

あの地震のおかげで(叔父が「交通機関が遅延のうちに帰宅しなさい」とおっしゃってくださった!)さっさと帰れたのですが、昨日もシウトメの口撃はすごかった・・・。家人が実家なのに行きたくない、というのはよくわかります。昨日の数々ある中での一番スゴかったのは、「東風さんの大学の先輩が、自分の里方の姪の連れ合いのお姉さん(ここまでの系譜説明で5分以上かかってました)なのよ」という一言から。
私個人としては「うわー、奇縁だなあ。小さな大学だから、ホームカミングデーなんかでいっしょになるかも」と思いながらその方のお名前を伺ったのに、その質問は無視され、そのあと延々に続く姪の義姉夫婦の悪口。

・・・・えーっと、そのご夫婦が「家人家」と何の関係が?シウトメの実家出身の親族の嫁ぎ先の一人とその配偶者の話じゃん!

叔父夫婦も家人も途中から「そんな話聞きたくない」の一点張り。それでも止めないシウトメ。家人が怒りだしたのですが、「だって、〇〇(実弟)が怒ってるから」と。シウトメの大切な実弟のこぼした義姉夫婦への不満の伝聞を30分以上語るなんて・・・。

ここの家にいると、シウトメの口撃による精神的メンテナンスを、私が生まれてからこれまで出会った人たちから授かって、大切に人生銀行に貯蓄しておいた「共生」「愛情」貯金を少しずつ崩して行なっている気がします。ただでさえ、昨今は人間市場だって低金利だっていうのに(笑)、あんなくだらない話で時間を使わされて挙句には取り崩しだなんて!(涙)
もったいなさすぎます!
[PR]
トラックバックURL : http://ew335.exblog.jp/tb/16858590
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by pepe at 2012-11-26 10:25 x
東風様、寒くなってきましたね。上野もずいぶん変わったんですね。間違いなく迷子になるな、こりゃ。
この日系人強制収容所での作品の一部をずいぶん前にTVで見たことがあっていろんな意味で感動しました。アメリカ政府が強制収容は誤りであったと認めて日の目を見たのでしょうね。近所に回ってこないのが悔しいです。
それにしても文化の秋をぶっ飛ばすシウトメさん。自分の親や親戚ならハッキリ「NO!」って言えるんですが嫁の立場としては微妙・・・。でもやんわりと「私の知らない人たちの良くない話は伺っていても気分のいいものではないです」位は言ってのいいのでは?一応“家族”なんで関係悪化はしたくないけど親しき仲にも礼儀ありですよね。年齢や立場の差はあっても、って思います。頑張ってください!
Commented by eastwind-335 at 2012-11-27 06:53
pepeさん、こんにちは。
一日一日と冬らしくなってます。それでもまだ12度ぐらいはあるのですから・・・ブルブル。
会場でも放映されていましたが、NHKのクローズアップ現代で2年ぐらい前にアメリカでの展示が紹介されたそうです。また再放送もしくはその後のコトなどについて特番を組んでくれたらいいのになあ。
収容した家庭には学齢期の子も多かったので、その子達の日常までは壊さないようにしようとしたと、説明がありました。

シウトメは以前私に「いやだと思うコトを言い合えないなんて家族じゃない」と私のふるまいに文句をつけてきたことがあります。
・・・まるで韓国ドラマのシウトメ状態です。もちろん、私は我慢しないヨメですので聴きたくないとは叔父夫婦や家人と一緒に言いましたよ。話題となったご夫婦は家人に似た就業経験をもつ方。つまり、自分の息子もそのヨメも似たようなもんですよ、とまでも。すると、ウチの息子は違う、と一点張り。当の本人と叔父が「いーや、全く一緒だな」と言ったらますますひかず・・・。
結局、回りまわって日頃ご無沙汰している私への意思表示だったのではないか、と思います。
by eastwind-335 | 2012-11-25 08:55 | 日常 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


by eastwind-335
プロフィールを見る