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実家での週末

久しぶりに実家へ行ってきました。
新しい仕事(人生すごろく的には一つ下がる、かも、と思う人が多い)への打診の中で、離職はしたくないし(転職できるほど能力はない)、でも、職場の都合とはいえ、「じゃあ、今までの私達の働き方は何だったんですか?!」とこの話が出て以来いつも怒っている同じ職位の同僚たちから「流れに身を任せてばっかりで棹を立てるという意志の強さがない」と叱られた私も、さすがに「私ってなに?」と今更ながらアイデンティティ探しに走りそうになり・・・。

疲れた気持ちで東京を離れ小一時間。車窓が懐かしい緑の風景が目に入ってくると、私ときたらすっかり日常の憂いを忘れてしまっていたのでした。

ところが、待ち合わせのスーパーに登場した両親、なんだか変な感じ。
訊くと、今回帰省は父のためなのに、その父が、町内会の行事を入れていた、と、直前の車内で言い出したのだとか。ところが次の瞬間にはその行事は日曜の夕刻からかも、と思い直したり。実際には日曜夕方からだったので、私と父は充実した週末を送れたのですが・・・。
最近、老人向けの教室へ行っている父が、教室開催日を間違えていて、行くべき日の翌日に「今日は休みます」と電話をいれたら「昨日でしたよ」と言われたり・・・。
と、母は「パパはボケちゃったかも」とかなり心配の様子。

母は、私からキツーく「用事はカレンダーに書き込みなさい!」と言ってもらいたかったようですが、実は私もその手の間違いは結構あって・・・。私の場合はまだ早めの日程で間違えるのでどうにかなってますが、お習字の先生のお宅に日にちを間違えて伺ったことはしばしば。7月も2週目がお稽古だったのに1週目に伺い、それに気付いたのが先生のお宅の前。なんとなく不安になって手帳を開いて「うそっ!?」とスゴスゴ帰宅・・・・。
飛行機のチケットを取り間違えて、ワシントンから帰宅するはずが、早朝ワシントンを出てシカゴ経由で帰国することもあったり。
まったく親子して!と母から説教を受けた父娘でした。
やっぱり会社から離れると、男性は難しいのかもしれませんね。本人にとっては重要でない能力はすぐに衰えるというか・・・。父は自分でキチっとスケジューリングしていたタイプだから、母はなおの事心配なのかも。

さて、そんな父が珍しく、もう50年近く前の就職活動時代の話をしてくれました。
初めて聞く、父の大学生時代!職場で父を励ましてくださった大先輩たちや父の同僚たちの人生の話。私も(多分弟も)知らない秘話が今ここに!という感じで、私は、かなり真剣に父の語りを聞いていました。
最後にはちょっとウルっときそうになったり。あんまりにも私には大切な言葉だったので、ココロのノートに書き留めるだけにしますが、このあと20年は働くことができる可能性のある私に対して、本当に大きな支えになる言葉でした。

さあ、今日から再び流れに身を任せて一生懸命働こうっと!
Commented by himekagura at 2011-08-01 09:54 x
東風さんとご両親のエピソード、いつも心が温まります。素敵なご両親だなあ、、と思います。だから、東風さんが素敵なんですよね。
人生すごろくに上も下もないと思います。東風さんは東風さんですから。
Commented by eastwind-335 at 2011-08-12 08:46
himekaguraさん、こんにちは。お返事遅くなりました。
まあ、なんというか、あまり欲のない生き方をしている親子なのですよね。ボンヤリというか。
このご時世、働くことができるだけでも私には幸せなことですので、自分のなかではすごろく板にいる気はしていないのです。さいころを投げたことはこれまでなかった人生なので、流れに身を任せてきたのですが、周りの反応に「あらら私って暢気すぎた?」と。かといって、ここで踏ん張って船から転覆しても困るしなあ、とやっぱり流れにまかせてます(笑)。
by eastwind-335 | 2011-08-01 04:26 | 日常 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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