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穀物を保存するところ

うちの父の名前に使われている漢字「豊」

馬のエサのごとく食事の量がないと納得のいかなかった中・壮年期の父。
塩分調整などが必要な病気になった時、父にとってつらかったのは、病気になったことそのものだったと思うのですが、パフォーマンス的には「食事制限」であったのでした。
もう、母がそのことでは苦労しっぱなしでした・・・。

ある日、「パパが病気でも食べたがるのは仕方ないと思うことにした」と母が言い出しました。
豊という字はもともと穀物をしまっておく倉も意味していると聞いた、というのです。旧字はネズミ返しまでついているんですって。
だから、この字が名前にあるのだから、食べなくちゃやっていけないのでしょう・・・と。

父と二人でドイツを旅行したとき、「行きたいところにマーキングしておいてね」とガイドブックを渡したら、ついていたのはすべて「食べる所」だったほど・・・。ドイツの量は父にはピッタリで、また絶対行きたい国となりました。実際に私と同じくらい渡独してるんですよね~。往年の食欲ピーク時は過ぎ去ってしまった感はありますが、相変わらず塩分調整は必要なので、帰国すると無塩状態生活を強いられています。

母と築地市場デビューした10余年前に場内でみつけたお店。
その当時は市場の仕事がひと段落したおじさんばかりだったので通り過ぎただけですが、先日、ようやく入れました(笑)。
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私が頂いたのは、「アナゴのハーフ&ハーフのかしら」というものでした。
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家人は「かつ丼のかしら」
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かしら、というのは「上」ということで、何の上かといえば「どんぶりの上」ということだそうです。
ま、セットでこんな感じで出てくるのですけれど。
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例えば麻婆丼のおかずとして「かつ丼のかしら」を頼むこともできるそうです。お酒のあて、とかね。
机の上に50円があるのは、この日は水神の日で、サービスなんだそうです。お店の並びにある水神を祀ったお社があり、お神酒のサービスもあったようです(遠目に見た)。あんまり暑くて場外もゆっくり見ませんでしたが、中国からの観光客でいっぱい。確かに観光名所ですよね~。
by eastwind-335 | 2011-07-10 12:31 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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