あと3か月で100歳になるはずだったおばあちゃんが白く小さな壺に入ってしまいました。
お医者様からのアドバイスに従って弟や私がお見舞いに行った先週はまだ目を開けるぐらいは元気だったけれど、11月に入院した時からいつかこの日が来ると、私達はわかっていました。
ありがとうおばあちゃん。私達の大切なママを産んでくれて。

瀬戸内海のいりこさんのおかげで歯がめっぽう丈夫で、
裁縫が嫌いなのに娘時代はそれで身を立てていたほど上手で、
お料理が嫌いなのに何を作らせても文句なくおいしくて、
祖父の死後10年も一人暮らしを楽しむほど気丈で、
100歳近くになったのに顔にしわが全くなくて、
邦画より洋画に詳しくて、
粒あんよりこしあんのアンパンが大好きだったおばあちゃん。

棺に入れるものを持ってくるように電話をかけてきた母が「クッキーとかも良いんだって」と。
祖母に見せることがなかった家人とのインド旅行の写真を選びながら、母のいう「クッキー」って何だろうとつらつら考えました。。
どこかで買ってきてほしいものがあるのかな?でも、東京に縁のない祖母にとってクッキーと言えばココというものはなかったはず。土曜の午後の用事はすべてキャンセルしたから時間はあるし、最後ぐらい私の作ったものを食べてもらいたい。私がこのレシピに出会った時には、入居先の規則で、施設の外から食べ物は持ち込めず、ついぞ祖母に食べてもらうことができなかったし。
私はクッキーはあまり上手じゃないけれど、これは私の定番の一つになったことだし。
揃えた材料をハンドミキサーで次々混ぜていくまでは絶好調だったのに、最後のマーブル模様作りで失敗。
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元気だったら、「ちょっと、ちょっと、東風ちゃん、おかしくない?」と上手くマーブル模様を作る方法をアドバイスしてくれたことでしょう。

99歳の祖母の大のお気に入り、ひ孫である13歳の甥がお別れの言葉を読んで、みんなで明るく静かにお別れ。精進落としの最中も、祖母を偲ぶ話じゃなくて、弟の仕事の話。弟にとって家人の意見は新鮮だったよう。私も弟の仕事話からはいつも刺激をうけることばかり。私達3人の忌憚ないマシンガントークに目をぱちくりさせながら義妹ちゃんを見る甥を笑う両親。

家人が帰りにポツリと「君と君のお母さんと君のおばあさんは鼻の形が一緒だね」と。
そうそう、小さい鼻だけど、鼻っ柱は3人とも強いのよ!
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by eastwind-335 | 2011-02-20 15:29 | 日常

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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