「おもてなし」の基本はどこへ?

お稽古事の妹ちゃんの結婚が決まりました!
いつも愛らしくて、賢くて、キャリアのステップも着実に踏んでいて・・・と文句のつけようのないお嬢さん。

実は、私はお母さまとのご縁が長くて、かねがねお話を伺っていたお嬢さんだったのです。ひょんなことから、お稽古事の社中が一緒になるとは・・。ご縁の不思議さを感じます。

で、社中でお祝いを用意することに。妹ちゃんの次に年が若いのがワタクシ。
本当は先生や先輩方にお品を確認していただくのが良いと思うのですが、この寒さ。卒寿を迎えるような年齢の皆様にあれこれと頼むわけにはいきません。ということで、私が参ります!と手をあげました。

しかし、いま、書道具屋さんって減っているのです。私が先生のお宅に伺うようになってから10余年。その間に2軒ほどお店を閉めてしまいました・・・。
また、書道具を扱うお店が必ずしても私たちが買おうと思っているものを扱っているわけではありません。

例えば、今回、東京で書道をやっている人だったら必ず名前を挙げる某店は私たちが贈ろうとおもったものはありませんでした。
先生に「どーしましょう!?」と電話をしたら、鳩居堂はいかが?と。その足で鳩居堂へ向かいました。

鳩居堂の2階は飽きることがない場所の一つですが(とくに書道を始めてから)、残念。欲しいものについては、いまは鳩居堂製のものばかりを扱っているそうです。

でも鳩居堂さん、すばらしい!きっといとうやさんにありますよ、と。

実は私、そこが新しいビルになってしまってから、なんだか足が遠のいてしまった私。特に書道道具の扱いは小さくて、なんでもないような道具すら、以前も「うちにはありません!」といわれたので、ちょっと不安。

ところが、ありました!ありました!ありました!おお。

けーど。
包装が・・・。うーん、うーん、うーん・・・。
お祝い、しかも結婚のお祝いだから、と言っても、黒字に白のローマ字表記包装紙しかありません!と。

もちろんデザイン的には「オッシャレー」なんだと思います。けど、結婚のお祝いに黒と白だけの包装紙ってどうなんだろう・・・。

本人は気にしないかもしれない。でも、やっぱり、お祝い事だから、お祝いの色にしたい。
有料パッケージもある、というのでじゃ、そちらを・・・というと・・・。

パッケージコーディネータに相談(30分)して紙を決める(30分)のにかかる費用が2000円。
紙や水引代は別。

え?え?え?

結婚のお祝い用の紙の扱いはないのですか?というと、それもコーディネータに相談ください、と。
すっごく小さなものを包むのに1時間時間を取られて、単なるキャラメル包みだった、となったりしたら・・・(唖然)。

文具の店で、お祝い用の包装紙の用意がないなんて。
まさかのことに、私、思わず「お祝い事に黒白、は最近はあることなんですか?」と言ってしまいました。それに対してよいも悪いは言わず「これしか包装紙はありません」と。
さすがにレジにいたうちの年長者が、「上に伝えます」と。ま、伝えたところで、「うるさいコトいうオバさんだな、そんなこと言うのは滅多にいないだろうよ。有料サービスを使ってもらえ」と上が切っちゃうかもしれないけど。

昔、某大学にご主人がフルブライト教員として来日するのについてきたアメリカ人奥様を恩師がアテンドすることがあり、私も一緒の席につくことがありました。そのとき、大したことではなかったのだけど、彼女たち一家にはとても良い思い出になることがあったので、お礼になったから、と私たちに香典袋にどこかで買ったというしおりをいれて届けてきました。
あー・・・!きっといろんな人にこうやって渡したな・・・。
私は勇気を振り絞って「これは、亡くなった人の家族にお悔やみのために渡すお金を入れる袋だから、お礼に使ってはいけません」と言いました。奥様は赤面。白人の赤面って本当に真っ赤になるのね~と知りました。
買ったお店に「プレゼントを入れるのに使う」といったら「Nice!」と言ったそうな。

新しいビルを建てた時、社長のインタビュー記事を読みました。日本人向けじゃなくて外国人にその目は向いている。
そこへ行ったら間違いなくある、という地味な文具はすっかりなくなってしまいました。ロフトでも売っているような文具ばっかり。

日本の一等地から発信する日本の文化をしっかり守ってほしい銀座の文具店。おもてなし、とか街を上げて言うんだったら、本当のおもてなしを見せてほしい。OMOTENASHIというか、「表無し」っていうか、意味が変わってしまうようなことをしてもらっちゃ困ります。
日本の文化には型がある。喜びの色がある。哀しみの色がある。
来日外国人に、「見た目がジャパニーズ」じゃなくて、日本を見せてほしい。
おもてなし、は、Cool Japanではありません。観光客集めの言葉ではありません。

っていうか、わたし、あの「おもてなし」って言葉は間違った日本語になっていると思う。
「おもてなし」と言っちゃった時点で、それ、もう「おもてなし」の精神がなくなっているから。ま、博物館に展示されている仏像(本堂から出された時点で「魂」抜かれてる状態)と同じだと思う。

本当にがっかり。日本製の文具だ、と貼るんだったら、日本の常識もちゃんと持っていてほしい。
あああ、売らんかな、なお店に成り下がってしまったなあ、とがっかりしながらお店を後にしました。

素敵な優しい色の紙を見つけて、昔おもちゃ屋でバイトしてた時に体得した「キャラメル包み」で私が包んでもいいのかしら?


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# by eastwind-335 | 2017-11-20 19:46 | 日常 | Trackback | Comments(1)

日はまた昇る!(20)静かな町

ザックが届いたので、散策開始。
まずは、自分が超えた川を散策。
川へ向かう道。すごく好天になりました!
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いつごろできた橋なのかなあ。修繕はあったと思うけれど、基本的に形は変わっていないと思います。
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私たちが来た道を戻る感じ。次の街へ向かう人たちでしょうか。
ズビリよりちょっと先にも宿泊できる集落があるのだそうです。
ブエン・カミーノ!(お気をつけて!)
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橋から見える風景はこんな感じ。姿は見えなかったのですが、馬の足音が森の方からしてきました。
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逆側の風景。翌日、向こうの白い家を横切って旅が始まりました。
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街へ戻り、切手を買う場所を探しました。

ポストは街に1か所。
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郵便局はどこだろう?その前にあるカフェで尋ねたら、郵便局はないので道の先にあるホテルのフロントで切手を買うように、と。

おお、国王が切手なのか!と思ったのですが、ワタクシ、写真に撮り忘れまして。
スペインの国王は、皇太子の時から人気がありましたよねー。オリンピックに王室(それも王位継承第一位)が参加するなんて!と学生の頃、びっくりした思い出があります。
この旅行の最中に、バルセロナでの車によるテロがありました。視察のためにバルセロナに入った時のバルセロナ市民の非難を含めたシュプレヒコールに、彼のいまの厳しい立場を知りました。帰国してからは、カタルーニャ独立運動が急速に展開され(なんでテロがあったばかりで動揺があるはずなのに、今この時に?という思いが私にはあったけれど)、それに対する厳しいコメントに、国王になってからは苦労しているのね、と思わずにはいられない出来事がありました。

今回はナバラ州しか歩かないのですが、ここもバスクの文化圏。いわゆる「中央」とは違います。
観光局に行って、明日の道を教えてもらおうと観光局に向かいます。
すると・・・
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閉まってる!まだ4時前なのに。
なんだろう、いまはバカンスなのか・・・。次、いつ開くのかはわかりませんが、1週間の天気が貼ってあるだけ。
夏ですが、20度を切る天候。まだ山の中って感じです。
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隣は何かのセンターみたい。
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中に入ると、体育館だと教えられました。
子どもたちがなんちゃってフットサルを楽しんでいたり、子供がスクーターを乗り回したり。
GKは女の子でした!なんでもない靴で愉しむ子供たち。
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乱入するコドモ(笑)。

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リサイクルボックスもありました。日本もこういうものがあるといいのになあ。
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全身バンテリンクリームを塗っている私は冷え冷え(笑)。
この先へ行っても何もなさそうなのでアルベルゲに戻ります。

途中でみかけた公営アルベルゲはこんな感じ。
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手前は管理棟、奥が宿泊施設です。

アイダたちはこのアルベルゲに泊るのかしら?前日、レストランで知り合った人たちが「おーい、東風~」と庭先から声をかけてくれました。
サックの騒動を話したら「見つかってよかったね」と。
明日のパンプローナで私の歩きは終わり、という話をしたら、数名が「え、なんで?」という。
日本の休暇が短いから、というよりも、私自身の最初からの計画なのよ、と言ったら、彼らもその辺はわかっているそうで、ほかの日本人の人たちはみんな最後まで行くって言ってたもんね、と。大学生たちは来年からは社会人か、就職活動があるから、と。たぶん、日本の就職活動ヒエラルキーからしたらさほど苦労しないで済みそうですが、そんな彼らでも、本当は行きたかった業種に行けなかったんですよ、という話を聞かせてくれました。もう定年を迎えて時間がある方が「そういうもんなのかね」と驚いていましたけれど、わからないわけでもない。ちょっと驚きだったのは、この旅路を「就活のネタ」にしようと思って、という人がいたこと。そういうもんなのかなあ。

朝ごはんはないアルベルゲだけど、明日、日本からの皆さんはどうするのかしら?
(翌日も一緒に歩くことになっていたので)

街の中心地にある「よろずやさん」を覗きました。
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翌日のサンドイッチはここで作ってもらえるのかな?と開店時間をみると、スペインらしく土曜日は9時過ぎ。
あらら~。

いろんな缶詰が用意されていました。
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その間に、今日の宿泊受入数を超えたらしく、私が泊まっていたアルベルゲの扉にカーテンが引かれていました。
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夕飯は、街中にピルグリム用のメニューを用意してくれているレストランへ行くことに。
あ、ここ、さっき、お母さんと一緒に私のサックがないか尋ねに行ったところだ。
食堂は半地下のようなところにあります。
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奥のドアの向こうがレストラン。
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石造りの壁が素敵。
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軒のところにかごが並べてありました。買って帰りたい~。
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お食事はこんな感じ。
ピルグリムメニューは12ユーロです。
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ワインが付きます。テーブルに1本。
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前の晩よりもちょっと重い目かな?
サラダから始まります。
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久しぶりの生野菜!
野菜のポタージュスープ。身体がホッとします。
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続いて、モチっとしたジャガイモを使った前菜。これがズビリの名物料理だそうですよ!
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メインは豚肉。もうこういう形でサーブされてきました。
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デザートは果物。桃です。堅いけどおいしかった。
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宿に戻ります。

明日に備えたみんなの靴。置いたばかりの時にはウっとした臭いでしたが、だいぶおちついたかな。
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ドライヤーがあって素敵なベッドになっていたお部屋は、アルベルゲではなく「オステル」のほうだった。同じ人が経営しているのだけど、アルベルゲの裏手にある別棟らしい。
アルベルゲは二部屋。一部屋に8人分の二段ベッドが用意されている。初めて下の段で寝ることに。
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このアルベルゲ、お母さんの性格がお部屋にも出ていて、大らかなかんじ。Trankって?と思いましたが、前後を見ると、ははあ、Thankの間違いね、と。韓国の人もよく泊まるそうです。日本人はどうなんだろう。
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その大らかというか大雑把さが毛布や枕からも感じられて・・・。地面に寝たこともある私なのであまり気にする方ではないのですが、よそのお宅で寝る際は、寝具は清潔であるほうが好き。
ということで、この晩は、寝袋を持ってきていてよかったーと思いました。上に泊ったスペイン人(マドリッドから来たそうです)は「えー、寝袋で寝るの、暑くない?」と声をかけてきました。ううん、結構冷えるらしいから・・・。とても「ちょっと虫クンもいそうだし」とはいえまい。お母さんにはザックの件ではお世話になったんだし。

どんなところでも寝られる私。あっという間に翌朝となっていました(笑)。

いよいよ、私の歩きも最後の日です!

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# by eastwind-335 | 2017-11-19 07:41 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

我が家のような構成が一番ソン

子ナシ共働き夫婦、というのは私を含め、まわりにそれなりにいる。

子どもは欲しくないと思ってあえて子ナシを選択した夫婦もなくはない。でも、いろんなことが重なって、子供をあきらめた夫婦だってたくさんいる。

いままで、子供がいない共働き夫婦はじっとだまって「各々が」税金を納めていた。
ところが、21世紀になったら、子供がいる家庭には現金が配られる、というわけのわからない政策が始まった。
身近にも私たち夫婦の総収入よりも、弟一人の収入のほうがずっと上なのに、甥がいるということで現金が配られた。
その時「世界史では、パンとサーカスの例は21世紀の日本だって教えたらいいだけじゃん」と友達と笑っていたものです。

子どもが減っている時代に3人の子供を育てている同僚や友達もいるので、子育てが大変というのはよくわかる。
保育園に預けられなかった時には保育ママをお願いしてまで、同僚は今の仕事をつづけた。
一度離職したら復職は難しい職種だから。

子どもは少なくても、例えば夫婦の年齢差がある友達の場合は、子供が大学へ進学するとき(進学するにふさわしい知力がある子供である、という前提をクリアーしている)には夫はすでに年金生活に入っている。だから、彼女は絶対に離職できない。

子どもがいなくたってそう。私も家人とは年齢差があるので、最期は私一人だ、と覚悟している。だから、きちんと定年まで働いて、退職金をもらい年金をもらってつつましく生活をしたいと思って、離職しないようにしているのです。
独身の友達も同じ。

この数年、私たちは選挙(国政、地方どちらにせよ)が近くなると口にします。
「あーあ、今回も、「一人で安心して死ねる日本にします」って誰も言わなかったねー」と。

人は生まれて死ぬ社会的動物だと思います。政府は産む(生まれる)とご褒美のように手厚くし、死ぬときには「勝手にしろ」といわんばかり。高齢者の医療費の問題も、まるで、病気をする老人が悪い、といわんばかりの報道をする。好きで病気になっているわけじゃないんだってば!と持病を抱えている父を持つ私は。そのような報道を耳にしたり、目にしたりすると哀しくなる。
臓器系の病気の家系の友は、予防ができるんだったら、なんだってやるわよ!と怒りまくっていた。

家で看取れ、というあの「家庭回帰」の報道。家で死にたいという人が多い、って、本当かなあ。独居老人なんて誰も看取ってくれないんだよ。いま、まだ「子どもがいる」世代が高齢者だからそういう統計になるだけで、もう15年もしたら「家」すらなくなる老人がうじゃうじゃでてくるのに。
独身の国会議員や地方議員がいかに少ないかってことだよね。子供がいなくても、自分たちは議員だったから、人が放っておかない、って思ってるのかな。

生きるのも大変だったけど、死ぬのも大変だわ、と祖母が最期がくるちょっと前言いましたが、ほんと、明日スイッチが切れるってわけじゃないんだから、頼る身よりがいない場合(私には弟や甥がいるけれど、彼らにまで面倒をかけたくない)死へ向かうほうが気力もお金も実は必要な気がします。

でも政府は(子供を)備えてなかったあんたたち庶民が悪い、といわんばかり。フリーターや派遣社員を「自己表現の機会」とメディアが持ち上げていた20世紀終わりを思い出す。好きでDINKSになったわけではありませんけどね。

子どもを育てやすいように、という心がけは正しい。でも、いま、私が目の前にいるお母さんは、自分はスマホ、子供は靴を履いたまま、靴の裏面を座席につけながら斜め後ろ向きになっている。食べこぼしが出てしまう袋菓子を与えて、おいしいねえ、なんて言っている。
お受験ママだって一緒。
お受験の前になると、国立・私立大学付属小学校の多い路線で通う私は憂鬱になる。
走って空いた席に座りに来る。挙句「パパやママと一緒に座んなくちゃいやだ」と声を大きく挙げるので、周囲が席を立つ羽目に。お母さんは口先では「あら結構なんです」といいながらちゃっかし座り「よかってわね、一緒に座れて」とかいう。私だったら「他の人のものを欲しがってはいけません」ときつく叱りそうだわ(爆)。
そして、お受験前の子供たちは、いったいどうなっているのか!
なんで、子供たちが、あちこちで朗読を始めるの?
親は「あれ、その字はそうじゃないでしょ」と言い直しをさせていたりする。子供はますます大きな声で(子供で声の調整をできるほうが矯正動物っぽくて怖くもあるけれど)読み直す。お母さんもお父さんも止めない!なんでなんで?!
みんな「イヤホンしてる」から大丈夫って思ってるかしら?
21世紀のしつけは「車内ではのびのびと」なのか?「車内はリビングの延長」なのか?

そういう人たちのために増税になるのはいやだなー。

こっちこそ、格差の被害に遭ってるんだけど!って心の中で思います。

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# by eastwind-335 | 2017-11-18 08:50 | 日常 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(19)杜撰とはこのことだったのか?

ズビリへ無事に私の身体は到着し、宿も出発前に泊ってみたいと思っていたところが空いていた、のだけど・・・。
他の人たちと一緒に送ったはずの私のリュックだけ、到着していない!
お留守番のお嬢さんは「英語ができない」の一点張り。こっちも焦っているので「おかーさん、呼んで!」と頼み、お母さん(おかみさん)に来てもらいました。

おかあさんは「ほかのアルベルゲに到着しちゃってるんじゃないの?」とズビリの主たる宿泊所(3か所)を回ってくれました。
しかし、どこにもない。不安になる私。あの荷物には結構いろんな「貴重品」もいれてある。

なのに、お母さんは「大丈夫!ぜったいに見つかるから、安心しなさい!」と力強く励ましてくれます。そして、会社に電話をし、「あんたー、荷物全部もってきてないんじゃないの?」的なことを言ってくれているような電話を。
まだ届けた車がロンセスバジェスに戻ってないらしい。連絡が来るまで、お昼を食べなさい、といって、宅配ピザを分けてくれたのでした。「おいしいでしょ?食べて待っていたら、来るから、大丈夫よ」と。

こんなお母さんにお世話になった人たちがお礼に送った写真だと思います。
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しばらくすると、おかあさんが「あなたのリュック、色は紺色よね?」と。見つかったらしい。やっぱりロンセスバジェスに戻ってしまったらしい。
タクシーで届くから、安心してでかけてらっしゃいよ、と。とはいえ、やっぱり自分の目で到着を見ないと心配~と待つ。

私がショボンとしながら座っていると、隣にある男性が座り話しかけてきた。どうしたの?と。
事情を話すと、大丈夫、みつかるよ!
そして彼は、買い物カートから何かを取り出す。
いわゆる、スーパーフードがごそっと。台所を使ってあれこれ準備を始めます。
ベジタリアンだから自分で食事を用意しなくちゃいけないんだって。

私はその買い物カートはおかみさんに借りたのかな?と思ったのだけど、なんだか彼の個人的なものがたっぷりと入っている感じ。

私の好奇心旺盛な表情に、「あ、これ、オレのバッグ」
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リュックとは別にこれを引いてピレネー越えをしたんですって!楽なんだよ、指一本でも動くんだ。

あのグジュグジュした道を?サンジャンを出発した日を聞くと、私より1日遅い。

全部背負うより楽なんだとか。車輪の予備はあるの?と尋ねると、そんなものない、と。
引っ張って行けるところまで、これでいくんだそうです。

便利なんだけどさ、車輪の音がねえ、と彼が言いました。雨音だけが聞こえる静けさの中を歩く楽しみを俺の車輪が作り出す騒音でぶち壊しっていうのは想定外だった、と。

二人で大笑い。

一緒に歩いたわけではないけれど、歩いた時間帯も違うかもしれないけれど、共通の体験を同じ日にした者にだけ許される何かがある、とそのときじんわりと感じてきました。

すっかり好天になっているズビリの街で、昨日のあの雨音と足音(人であれ、動物であれ)が思い出された。雨が降って、写真は撮れなかったし、ピレネーを超えた実感がない一日だったけれど、あの一日を共有している人たちと語るための恵みだったんだ、と。

すごくひさしぶりの感覚。仕事をしていると、空間・状況・感情を含め「いま、この場で」の即座のシンクロで物事が進む。想像の入る余地は(ほとんど)ない。「わかる!わかる!」じゃなくて「ついていく」って感じ。
「だよねー」という共感を一期一会の関係のなかで作り上げる。共感のための感性がどんどんとアップしていっているのが感じられる。嬉しいな。

そして、ついに、やってきた!私のバッグ!タクシーじゃなくて、普通の四駆で届いた(笑)。
大急ぎでシャワーを浴びて、着替え。手紙を出しに郵便局へ行こう!
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# by eastwind-335 | 2017-11-15 06:18 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(18)難関の一つのはずだったのに(笑)

日本でチェックしていた天気予報通り、晴れますように・・・。
翌朝のスタートはおいしい朝食から。
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前日と同じレストランです。
一人で出かけたおかげで、ほんの5分ほどの道のりに、前日は気が付かなかったものを見つけることができました。
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アルベルゲだけだと思っていたのですが、ホテルもあり、色々な目的の人たちが使えるようになっているようです。
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後日、ゆっくりとガイドブックを見て知りましたが、小さな礼拝所かと思っていたここが観光案内所だった!
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もう出発している人たちもいます!自転車で出発した人もいます。ズビリまで行くそうです。「また後でねー!」と言葉を交わす。
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歩いて出る人たちも。ブエン・カミーノ!(お気をつけて!)
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つくづく残念だったのは、朝のミサはなかったこと。
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祝福してほしかったなー(おいおい)。ま、ガイドブックをちゃんと読んで予め予定を決めていなかった私がいけない(父なら杜撰という)。そして、どんな時だって、神様は私を見捨てずに一緒にいてくださるわけだし、と調子のよいことを思う自分がいる。

この日は、一緒に歩きましょう、とおっしゃってくださった日本人のみなさんがいました。アイダたちからは「あなたはもっと早く歩くことができるはずよ」と言われていたので、とりあえず、いつも私たちよりは早く到着している人たちと歩くことに。
今日の目的地はズビリ。またズビリの街で会えるね、と言いながらも、念のため前夜のうちにメールアドレス他を交換。

ご夫婦の久しぶりの休暇におじゃまさせてもらっているなあ、と思ってもいたところだったので、新しい人たちとの移動は新鮮。
良い方々とご一緒できて、よい一日でした。また、翌日も一緒に歩くことになりました。
天気も薄曇りのままだったので、暑すぎず、雨の心配もなく、でした。

が!前日の「ザックのレインカバー無し縦走」に次ぐ「事件」が・・・。

この日は、「ガイドブックによると、ズビリへの下りは相当きついらしい。初心者向きではないという。脅しに近いような警告文になってるけれど、僕の前を行くのはドイツ人のおばあちゃん二人。あのおばあちゃんたちにできて、俺にできないはずはない。まあ、単細胞の考えそうなことだ」(ハーベイ・カーケリング(猪俣和夫訳)『巡礼コメディ旅日記』p31、みすず書房、2010年)と、読んだ文章をそらんじられるほど「気に留めていた」キョーフの下りがある日。

私にとってこの旅は「パンプローナまでとにかく歩く」こと。本当はすべてを背負って歩くべきなのでしょう。でも、途中で歩けなくなったり、道中、誰かに迷惑をかけてしまうこと、のほうが怖い。
ロンセスバジェスのアルベルゲの受付のお兄ちゃんは宅配用にお金を入れる小さな袋と輪ゴムをくれた。しかし、お金を乾かす(このブログを書くためにハーベイの本を読み直して気が付いた。ハーベイもリュックがずぶぬれになって、パスポートもお金も乾かす羽目になっていた!)間に、輪ゴムのことを忘れていた。朝、枕元になぜ輪ゴムがあるのだろう。日本から持ってきたものかな。ま、何かで使えるだろう、と洗面用具を入れるポーチにしまい込んだのです。

ズビリの宿泊先は未定でしたが、この日ご一緒する方が利用予定の宿泊所名を書き込みザックと共にボランティアのおじいさんに預けます。すると。
「キミ、輪ゴムは?」お金を入れた袋をバッグに留めるために輪ゴムが必要だったのでした。ほかの方はちゃんと括りつけてある。げげげ・・・。えーっと輪ゴム、どこにしまったかしら?
おじさんが「ま、ここにこう差し込んで置いたらわかるだろう」とトップポケットのファスナーを開けて袋を突っ込む。「大丈夫、届くから」という。気楽になりました。

よろしくお願いしまーす!
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ザック回収時間が遅いため、私たちの出発が一番最後となりました。
修道院を出てすぐに写真タイム(笑)
昔の教会なのだそう。
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なんか、インドの建物みたい。
中はこんな感じ。
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何かの折には公開されるみたい。
ロンセスバジェスは1泊じゃもったいないところのようです。
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アルベルゲで体を癒し、紙幣を乾かし(←シツコイ)、財布を乾かし(←皮の小銭入れ、布の小銭入れや札入れ共にまだ乾いていない)の半日だった。用意しておかないと、着いてからの行動に支障がでるのだ、と反省し、この日の小さなリュックには、売店で買ったザックカバー(これまたデカいのしかなかったんだけど)を忍ばせておきました。

一般道へ向かわないよう、道案内が出ています。
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すぐに、牧草地が出てきた!こんな道ばっかりなのかな?
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ところが、すぐにヘミングウェイにゆかりのある町へ。
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こんな壁画があったりして。
すでに休憩なのか、朝食を取っているのか。コーヒーのいい香りがしていきます。こういうスーパー兼カフェでサンドイッチをお願いすることもできるのですが、私たちはもう少し先で休憩しようということに。
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最初は、ここがヘミングウェイゆかりの集落とは知らなかったのでした。しかし、この建物をみて、ハタと思い出した。ヘミングウェイはここを拠点に鱒釣りに行ってたはず!
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前夜の鱒を食べた時はヘミングウェイ話を片言の英語でしたわけですが、母語で思いっきり語れる楽しさよ!
(初めてご一緒する方々だというのに・・・。あんまり関心がなかったようで、申し訳ありませんでした)

オスタル・ブルゲーテ(ヘミングウェイの定宿)正面からの図
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「愚姉賢弟」の誉れ高い弟は大学に入ったころ、急にヘミングウェイのファンになった。「読んでないのかよ」とツッコミを受けていた私もその機会がやってきた。私は当時入れ込んでいたタイロン・パワーの作品だ、ということで「日はまた昇る」をまだご存命だった淀川長治さんの解説付きというすごい会で見たのでした。映画を見てから弟に文庫本を借りた。そんな思い出にも重なる家。あーあ、弟を誘ってみたらよかったかな。

この辺りの家は赤いスレート屋根が特徴なのだと、ご一緒した方々から教えていただきました。
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雪が多い地域なのかもしれませんね。屋根の勾配が結構強い。
古い集落らしく、建て替えはあったでしょうが、家がいつからあったか、を示す扉がいくつかありました。
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古い石が組み込まれた門。素敵ですよね。赤いゼラニウムはなぜ、こうもヨーロッパの家に合うのでしょうね。
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森に入り、
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小川を見つけ、
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干し草がまっすぐキッチリと積み重ねているのに驚き
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いつになったら「坂」が来るのかと思いながら歩く。
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「心配しなくても、大変な道は、モー、すぐですよ」といわんばかりの牛の顔
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アウリッツベリというちょっとした集落へ出ました。
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こういうところを見つけました。小さな扉を叩けば、スタンプを押してくれるのかな?
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今日の目的地は見えているのかしら?牧草地を駆け下りたい気がする(笑)。
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登ったり下ったり。私たちより先に出発した人や、追い抜かした人たちが一休みしているところに行きつきました。
前の日の雨のせいで水たまりになっているみたい。水の中を歩いて超えた人がいた跡が見えますが、端のちょっぴり高くなっているところを渡った方がいいだろうなあー。濡れた靴で歩くと足が痛みそう。
あらら?一休みしているのかと思いきや、どうもみんな足を傷めてしまったらしい。
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みんな荷物を全部背負っているもんね。マメができるだろうなあ。ヴァセリンをしっかり塗りこんでいるとはいえ、軽い荷物で歩く自分がなんだか恥ずかしい。

またしばらく歩くと、ちょっとした集落へ。
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ちょっと休みたかったけれど、ご一緒した人たちは、ズビリで休んだ方がよいと判断したみたいで、スルー。
その先の集落はまだシエスタより前の時間なのに、人っ子一人見かけない。
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家並みはどこも素敵。
扉に2本のバゲットが。
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これは、どういう意味なのかしら?パン屋さん?それとも誰かがご厚意で買ってきたのを差し込んでいる?もし食べるとしたらどこからパンを抜くのかしら?中の窓ガラス部分が開くのかしら?
共同住宅前で遊んでいる子供たちも。猫がちょこん、と座っていました。
自然と人里を交互に歩いているこの数日、ネコを見たのは初めて。
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山道に犬がいるのは「あるかも」だけど「猫」っていうのは想像つかない。野良猫は山中ではなく居住地にいるって感じがする。

だんだんと、またまた巡礼の道っぽくなってきた。
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迷わないようにという道しるべもいろいろ。
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石が積んであるところもありますね。
ここは、巡礼の道の写真集によく取り上げられている。
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エッロに到着!ここもガイドブックに取り上げられていたカフェ。
スタンプを押してもらいました。前の街でも押してもらえばよかったなー。
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ちょっぴり休憩。
私は持ってきたおやつを食べた。おやつはいつもの山のおやつと一緒。「イチジク、アプリコット、プルーン、くるみ」。トイレがとても使える感じではなかったので、ちょっぴりお水は控えめに。天然トイレでもいいかなあ?って思ったんだけど、がまんできそう。

坂道を下りていきます。
ま、この辺りはまだまだ森林浴を楽しむ余裕が。
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ここからが本格的な坂。確かに足腰にきそう・・・。昨日のような雨の中でなくてよかったー。こういう道のほうが足元が大変ですもん。
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ただ、ハーベイさんが言ってるほどは大変だと思わなかった、私。まあ、私は荷物が軽いからかもしれないけれど。
もちろん、下りは膝に来ると、大山でご一緒だった方に伺っていたのを思い出し、ストックを利用しておりましたよ!やっぱりストックは持ってきておいてよかった・・・。

なんか見えてきたけれど、あそこがズビリの街なのかしら?
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宿のことが心配になってきた。あのロンセスバジェスのアルベルゲにいた人全員がズビリに泊るとなったら・・・。

ご一緒の方々がすでに日本から予約していた宿は、私もドイツ語のヤコブの道サイトで紹介されていたこともあって、覚えがあったのでした。確か、ドライヤーもあるはず・・・。きっと人気だろうなあ、アルベルゲかな、今日も。

とうとう、坂を下り切ったような気が。
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坂道は終わり、ちょっとした登りが待ってました。いきなり自動車道の横を歩く、などという、現実に戻るような道をすぎる。
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自動車道を渡るとこんな風景が。
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ついた!ついた!彼女が「ブエン・カミーノ!ズビリよ、ここ!」と声をかけてくれました。
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古い石づくりの家の角の向こう(赤い車の奥)に橋がありました。
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橋から見える川の流れ。ずいぶんと下ってきたんだなー。
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ズビリの街の入り口にその宿はありました。

ベッドは空いてます、と。
やったー!
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ところが!!!

そう、ところが!なことが!(続く!)


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# by eastwind-335 | 2017-11-12 16:56 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

メルテ君の思い

のっぽのメルテ君。代表選手から引退し、いまはガナーズ一本でがんばっている。
正直、私はこの数か月、一番父ちゃん一家のお子たちのなかで見たのは、メルテ君だったりする。プレミアはかろうじてJスポでも放映してくれるから。

ラムたんがカピテンになる前、長男バラックのあとはメルテ君がカピテンになるんじゃないか、と長い事、私は思っていたのでした。文章が書ける。口がたつ。背も高い。ユーモアもある。誰とでもうまくやっていけそう。

ラムたんも口はたつけど、言い過ぎちゃったりすることがあるようだったし、正論で押していくタイプだから、若いミュラーとかバトゥストゥバーが嫌がるんじゃないかな、とかね。

メルテ君がカピテン?と思ったのは、もう一つの理由。
代表GKであったエンケが自殺した時のメルテ君の態度。
あれから8年が経つ、ということで、DFBでメルテ君の手記が公開されました。あの日のこと。初めての出会い。年が離れた友達だったこと。彼から与えられた課題ができたこと。

もうこの世で一秒も息を吸いたくも吐きたくもない、という思いをする人にどうしていくべきなのか。エンケが私たちに残した課題は思い。

そういう苦しみにある人をSNSで誘い込み、たやすくその人たちの命を奪ったという許せない事件が日本では起きている。私は地上波放送を見ないので、新聞報道でしか情報を得ていなかったけれど、今朝の衛星放送では、殺された人たちの氏名と年齢が10分のニュースなのに紹介された。

そういう虚しさの中で、メルテ君の哀しみと遺された者としての務めへの思いと今だ癒されない戸惑いに満ちた文章を読む。もし、メルテ君が、いま、日本で起きているあの事件を知ったらどういう思いがするだろう、と考え込んでしまう。




悩み苦しむことは恥ずかしいことではない。そんな時ですら、誰かにとってはあなたは大切なのだから。
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# by eastwind-335 | 2017-11-10 20:56 | ドイツ・サッカー | Trackback | Comments(0)

明治の旅

英語ができたらよかったのになー、と努力を一ミリもせずに思ってしまう私。
いや、翻訳本を読んでいて、躓くというか、ひっかかることが多くて。

内容がわからない、のではなく、「普段、自分では用いない記号で文章が終わる」という点において。どういうわけか「!?」で終わる文章が散見される訳なのです。

もう英語を「文法的に正しいか?」なんて考えずにすむ(つまり試験で評価される)ことがなくなって30年近く経ち(基本的には学部3年生になった時には英語は「必修」ではなかったので)、いろんなことを忘れているなあ。

「!?」について、ググってみましたよ!「感嘆符疑問符」ってベタな名称だということを知りました。
もっと、なんか「専門的~!」な表記なのかと思っていたのですけれど(笑)。

そして、日本語でよく用いられる記号なのだ、と知ってさらにびっくり。
小林多喜二の『蟹工船』、二葉亭四迷の『平凡』で用例がよく見られるだの、現代でもライトノベルや漫画でよく使われる、だのと読み、蟹工船にそんなに出てたっけ?と頭のしわが伸び切っているワタクシは、次は『蟹工船』立ち読みだな、と思いました。

ググった結果、英文で、ではなく、日本語の文章での使い方ばかりがでてくるのも驚き。

原著も「!?」となっているのかしら?という思いがますます募る。

そんな疑問を呼び起こしたのは、今読んでいる『シドモア日本紀行ー明治の人力車ツアー』(講談社学術文庫)
19世紀から20世紀のアメリカの女性人文地理学者エリザ・R・シドモアの日本紀行記。当時は横浜が窓口だった時代なので、横浜から始まり、三浦半島、鎌倉、東京、そして関西へと旅した彼女の紀行文。子供時代、近くに住んでいたことがある町の名前などが出てきたりして、「あー、もっと若い時にこの本を知っていたら、行ってみたのになあ~」と残念に思うことも色々ある。

明治の皇居の様子など、代替わり(いくら国民の象徴だからって、政府主導で日程なんぞを決めたら、まさしく「政治的利用」のような気がするんだけどなー。カレンダー会社に配慮した改元だなんて、あっていいのかしら?)が近づいている今、非常に興味深いものがあります。

絶えず気になっているコトは、この本には記載されていませんでしたけれど、自分の日常と異なる文化圏を旅する面白さについては、私も体験していることなので、ページが進む進む・・・。

が、やっぱり気になるのが、時折でてくる「!?」。訳者の好みなのか、19世紀の英語はそうだったのか?気になる気になる・・・。

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# by eastwind-335 | 2017-11-10 07:20 | Books | Trackback | Comments(0)

これって素敵よね!

週の初めから素敵な方とお目にかかることができてワクワクし、翌日には妹ちゃんのように思っている方から結婚のお知らせが届き、お母さまのお気持ちを考えるとじーんとしちゃう夜があったり、水曜日には部署のお兄さんがナイスなアイデアを教えてくれ危ういところを乗り切り、今日は今日で不毛な相談でどう応えてあげようかと内心悩むも少なくとも相手は私と話して納得してくれたような時間があり、と、まだ1週がおわっていないのですが、ジェットコースターに乗っているような気がする毎日です。

ジェットコースターの仕上げは、魔サカのNHK BSでのブンデス放送!やっとやっと、バイヤンの試合が放送された。もとい、カガヴァさまさまなんでしょうね。やっと日本語解説でバイヤンの試合が見られる~と思うと嬉しくてたまらない。

一方で、ああ、ラムたんがいないんだ、という不在の思いも募る。

ラムたんが引退しちゃったら、Jスポのブンデス中継もなくなってしまって(いや、別に引退とは関係ない。オトナの事情でしょうけどね)、TBS2で放送してくれるドイツ代表戦も親善試合は放送してもらえなくなって・・・と視戦環境が著しく悪化している私。加えて、再び、いま、私は2006年以前状態になっているのを感じます。

つまり、首より上を見ない。

WM06の初戦以前だって、私はサッカーを見ていたけれど、やっぱり、選手一人ひとりのアレコレを注目するようになったのは、WM06のコスタリカ戦。ラムたんのゴールもすごかったけれど、その直後の彼の謎の行動がもっと印象に残った。みんなが庭を駆け回るウサギを捕まえようとする、6月だけど3月末ぐらいのイースターを思い出すような、そんな光景。
実際にラムたんは「ウサギ」を飼っていたし、クリンシー's Jungeたちに「ウサギ」と言われていたし。

顔じゃなくてゲシュタルトでその選手を見る。実際ラムたんの顔は私はどーでもよくて(笑)、ファンクラブの会合で髪が薄くなったよね、とおっしゃる方々の発言に「うわー、よくみんな見ているのねー」と驚くほど。そして、彼がもし薄くなったとしても、別に構わないと思った。それよりは、どういうゲシュタルトになると、彼からどういうボールがでるのか、それを前方がどうつなぐのか、どうゴールにするのか、を見るのがたのしかった。

見た目でいえばバラックとかフリンクサーのほうがずっと気になる感じだったし。
天性のモデル体質なのはポ王子。

そんな10年前の選手たちが今着ても似合うんじゃないか、というのがWM18仕様のユニ。
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私、はじめて「これ、欲しい」と思いました。

4つ目の星を得て4年近くか・・・。ってことはラムたんが代表を引退して4年近く?
4年といえば、大学の一般的な在学年数。

ずいぶん前のことになるのね。
ついこの間のような気がするのに。

いまもDFBではファンサービスの一環として、新しいユニの撮影のバックステージを、美しいビデオにして流してくれる。どうしても「この人、誰?」な選手がいたりして、反省中。それもこれも、ブンデスの試合を見ることができなくなったから?早く名前を憶えなくちゃ!
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2006年以前のような、大味なドイツ代表っぽい感じがするときもある。
特にサンドロ・ワーグナーみたいな選手は。ケディラは体は大きいけれど、することは繊細だよね~。
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ケディラ世代というかトニクロ世代というか、トニクロやエジルのような大胆かつ繊細な選手がいる間は、まだまだ楽しめる。ジャンやドラクスラーのような選手がいるから、見て見たくなる。シュールレやヘヴェデスのような、岡っ引きみたいな選手がいるから楽しくなる。
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そして、父ちゃん!これからも笑わせてほしい。
明日のイギリス戦に向けての練習風景。

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父ちゃん、引退を宣言された忍者のおっちゃんみたいな恰好。父ちゃんのそういう恰好は想定内で、もっと驚いちゃうのがボール。
公式球の柄が手裏剣のように見える・・・(笑)。


12月のWM組み合わせ抽選会、プレゼンターにラムたんも出てきそうな気がするのは私だけかしら?



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# by eastwind-335 | 2017-11-09 22:04 | ドイツ・サッカー | Trackback | Comments(0)

やった!

昨日は自宅でぐずぐずと過ごしていました。
絶対に家から出ない!と決めていたのです。

だって、一人でしたい放題できる日はこの日だけだったから。10日間家人が留守だったのに、何の予定も入れずに済んだのはこの日だけ!前日は世間じゃ祝日なのに、私は出勤だったし・・・(恨めしい)。

ということで、朝は10時近くまで布団の中にいて(テレビが見られる部屋に布団をもってきた)、ムクっと起き上がってAXN三昧。はまる予定ではなかったシカゴファイヤーとシカゴPDの新シーズンの第一話を見て(シカゴPDは前シーズンの最終話を見逃していたけれど、ま、想像通りの終わり方だった)、午後からはCSIマイアミ最終シーズン一挙放送前編をずーっとずーっと見ていた。
ホレイショ、吹き替え怖いよぉ、とか、マイアミには金髪しかいないのか?とか、なんで科学捜査班には美人しかいないのか?とか、ツッコミを一人テレビに向かって入れながら(笑)。正直、目下、来日中の「トランプとかいう大統領」(←青山公園近くにあんまり警察官が出ていたので、何か事件でも?と尋ねたら、おまわりさんの一人が言ったセリフ)の娘やヨメみたいな容姿の女優ばっかり。正直食傷気味なんですけどね。でも、なんとなく見ちゃった。

そのままがんばって起きるつもりだったのに、よくよく調べたら、本日のバイヤンはドルとの試合は午前2時半から。もう2時間後だったら起きられるんだけどなあ~と思いながらとりあえず睡眠。

・・・終わってた。
恐る恐る本家HPへ行くと・・・。

よっしゃー!

よくやった!

ロッベン、レヴァンドフスキ、アラバ!
最後に1点失点したのはお約束、ってことなのかな?

強いバイヤンが帰ってきた!とは言わないけれど、勝てるバイヤンが帰ってきた!とは言ってもいいわよね?
やっぱり、バイヤンにはおじいちゃんがよく似合う。選手を買い集めてもだめ、自分愛の強いエラい監督が来てもだめ、ということがはっきりしたシーズンになりそうですね。

そして、カガヴァさま効果で、ようやく、ようやく、バイヤンの試合がNHK衛星放送で放映される!日本語で解説付きのバイヤン戦を見られるのは、これで最初で最後かもしれないけれど。

予約録画OK。
どこかをぶち切られて放送だろうと覚悟していますが、とりあえず、私はFCB.tvのプラス会員だから、それを利用して予習しなくては。

しかーし、家人が午後早々に遠い国から帰国してきた。その予習の時間が取れるのかしら・・・。
あー、作ったものを1週間以上かけて食べる必要はなくなったのだけど(弁当に入れ、夕食に食べてもまだ1週間前の作り置きが残ってる!とほ)、帰国後数日は家人の食べたいもの優先になっちゃう。

ま、放送が決まったということは、一緒にバイヤンの試合をみながら夕食を食べる日があるということ。家人の感想には考えさせられることもあるので、一緒にサッカーの試合を見ることができるのはいいことだ。

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# by eastwind-335 | 2017-11-05 18:11 | バイヤン | Trackback | Comments(0)

やっと読み終わった

硬いカバーの堅い本。読むときは週に1冊、というときもあるのだけど、なんせ、通勤の復路せいぜい30分ぐらいしか読めない。それだって、疲れていたりすると・・・気が付いたら乗換駅だったりするから(涙)。
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読み始めて1か月以上かかった。
もちろんほとんど読めない週もあったのだけど。図書館で何度利用延長をしたことか・・・。

翻訳がちょっと。文章が飛んでいる気がして、原著の完全訳なのかしら?と何度思ったことでしょう。いや、翻訳のせい?原著を辞書を引き引き読んだ方が早いのかも、と思うほど、文章を読むというよりも「字を読む」という本だった。

たぶん西洋史がばっちり頭に入っているひとだったら「お約束」の言葉、歴史的事実がそこから読み取れるのでしょうけれど、抜けている人には読みづらい。お約束がわからないから、目の前の数行の内容が今一つピンとこない。
ユルい高校で学んだ私。「日本史」も「世界史」も高3になって初めて学ぶ。先生自体もユルいから先生のお得意のところが長引く(笑)。だから、終わらないままで卒業。(マグレで大学進学をしてしまった)私のウィークポイントは地域を問わず「16・17・18・19世紀」。
理系の夫ですら知っている歴史的事実や人物や国際関係について「えー?そこ、習ってない時代だから」と答えてしまうそんな私の「歴史脳」で読むのですから、困難を極めます。
連なる字から具体的な事例を思いつくに至らないのです、足りない私。

一国ごとの歴史、ヨーロッパの歴史、アメリカの歴史、日本の歴史、アジアの歴史・・・が頭に入っていて、なおかつ、国境を接する国々との外交関係もわかってなければならず・・・。あちこちの地名も大切。

パスポートの歴史を知るのがこんなに大変だったとは!

「回り道をしているうちにいろんな風景が見えてきて、知りたいこと以上のご褒美が与えられるはず」というのが信条な私。くじけず、注も一つ一つめくってみたのですが、その注(山のようにある!)だってあーん、翻訳になっているものなんてチョッピリだけ。注の論文や書籍へのアクセスは困難そう・・・。

でも、旅好きとしては、移動の歴史を知ることは大切じゃないのかなー、って思います。それに、昨今の世界の動きを見ていると、人の移動はパスポートで保証される時代はいつまで続くのかしら、と不安になることも。だから、この本も途中で返却するのではなく、読み終わりたかったのです。
もう一度よく読み直したい。次は本に具体例を書き込みたいほど。そういう意味では、読み返せば読み返すだけ発見がある、そんな本。私のような偏屈向き。古本で扱ってないかしら?



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# by eastwind-335 | 2017-11-04 21:45 | Books | Trackback | Comments(0)

今年も行ってきた!

ちょっと面倒なコトが続いていて、うーんうーんうーん、となっている毎日ではありますが、学生時代よりも卒業してから仲良くなった同級生とお食事をする時間があったり、学生時代から仲良くしてもらっている先輩に展覧会につれていってもらったり。どちらも「透明感」がある素敵な人たちなので、なんか、ぐずっていたらもったいなあ、という気持ちに。

とはいっても、やっぱり、仕事になるとぐずってしまう。

友達という薬は二日と持たないのかしら・・・。

昨日は夕刻、「ええ?話がちょっと違うから、どっかでこれは一度切断したほうがいいかも」的なことが発生し、今後の対応について先輩とブレーンストーミング。
本当は5時ダッシュで職場を出るつもりだったけど1時間すぎちゃった(あーあ)。

電車を乗り継ぎ、新国立美術館の敷地を通り抜け(警備の方に「暗いですから、注意して歩いてくださいね」と心配のアドバイスまでいただき)、向かった先はドイツフェスティバルをやっている青山公園。
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今年は日中には行けないので、初日の夜に伺いました。

いつも買うパン。
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夏の終わりにミュンヘンから買って帰ってきたパンを思い出す。
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松本はいいなー、おいしいドイツパンのお店があって~。

いつも買うオイル。
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今年はお友達に「ハーブティーを飲んだらいいよ」とアドバイスをもらったばかり。
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教わっていたハーブが入っている、というものをチョイス。

そして!ステージでは素敵なサックスのライブ!(買い物に夢中になりながら、耳はステージを向いてましたよ!)
ライブが終わったら、昨年のJスポのブンデス放送のエンディングに使っていた曲が流れてきた!私はずっとこの曲名とアーティストのことが知りたかったので、思わず、テントの開催本部へ向かいました。

おばちゃんがいきなり「あのー、さっきかかっていた曲名、教えてもらえますか?」と言ったものだから、若いお嬢さんがびっくり。
「ちょ、ちょっとまってくださいー」と音響担当さん登場。ご親切にPCを持ってきてmp3の画面を見せてくれました。
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Andreas BouraniのHeyというアルバム。
その中の1曲だ、と。「日本の熱帯雨林で買いましたよ」とまで購入先まで教えてくれました。
彼はSportfreunde Stillerのmp3も買ってあって、こちらもステージでかけることがあるんだそうです。私もそれ持ってますよ!と思わず言ってしまいました。

Groenemeyerもかけてくださいねーと言いましたが、たぶん、彼、ヘルビーのことは知らないとおもいます(笑)。

おおー。帰宅して調べました!Auf uns。


WM14の優勝ファンマイルでも歌っていたんだ。
もっと調べていくと、ARDの中継の時のテーマソングだったそうですよ。私は、あの色気たっぷりなHelene FischerのTAtemlosだけかと思っていたのですけど。あれは、ちょっと違う感じがするんだけど、彼女自身はサッカー選手の彼女っぽい容姿ですよね(とつくづくこの夏に思ったのでした)。
ひょっとしたら、父ちゃんムービー「Die Mannshcaft」でもBGMとして使われていたかなあ?

最後、アンケートに答えて抽選をしたら、お塩が当たりました!うれしい。買おうかと思ってたところだったので・・・。
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今日からは天候もよいようですから、ぜひぜひおでかけください!





Auf unsの歌詞(忘れないために)
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# by eastwind-335 | 2017-11-03 07:39 | 日常 | Trackback | Comments(2)

日はまた昇る!(17)これが「ピルグリム定食」

お札がびっちょりになる、というアクシデントに加えて、どうしても日本からのPDFを読まねばならないのに、重すぎるのか?wifiが弱いのか、私のipod miniではメール自体が開かない。

赤いジャケットを着た女性にカクカクシカジカマルカイテチョンであると説明したら、有料のPCルームがありますよ、と。
そこも、全体に遅くて(笑)。ポケットにじゃらじゃら入れていた(だって、お財布はびしょぬれ)小銭がどんどんとなくなっていく(とほ)。

しかし、どうにかこうにか読んで仕事が片付き、やれやれ・・・。

夕飯の時間でーす。日本人のグループの方が「ご一緒しましょう!」と誘ってくださったので、少し早めにアルベルゲを出ました。どこにレストランがあるのかしら?またまた赤いジャケットの人に聞く、「そこ行って、右に曲がるんだ」と。

右に曲がると素敵なお店が。
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しかし、そこは遅い人用のレストラン。
もっと先へ進んで右なんですって。

ここ!
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ここだって、十分素敵!
雨が降った日だから寒い寒い。レストランに暖をとりに入ります。
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小さなレストランにはどんどんと人が入ってきます。
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知らない人ばかり、ってドキドキしちゃうなあ。と思っていたら「キミ、日本人?」と尋ねてくる人が。「あそこにも日本の人がいるよ。一緒のグループ?キミの名前は?」と。このあと3日ほど朝晩と顔を合わせるようになるフランス人男性との出会いでした。

グループで来ている人たちが先にテーブルにつきます。テーブルは4人掛け。日本からの方々は4人組だったので、先に着席。一人客は、お店の人が「あなたはそこ」「あなたはあそこ」と振り分けてくれます。

魚か肉か、というチョイスだけあって、あとは、いわゆる「定食」。
まずはパスタ。
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それからメイン。
お魚にしました。でてきたのは鱒。
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そうだそうだ、『日はまた昇る』は鱒釣り小説でもあったのだった!が、日本語でしか読んでいない私、同じテーブルのイタリア人男性やポーランド女性に書名を言えなかった。でもヘミングウェイの小説にもここは鱒釣りの名所だってあったわよねーという話ぐらいは言えました。
みんな知らない人たちなのに、食事を一緒にして、いつからいつまで歩くのかという話や、仕事の話、自分の出身の街の話など、コトバが途切れることがない。不思議。みんな英語がヘタなのに(笑)。いや、スムーズじゃないからこそ、一生懸命話して、一生懸命聞くのだろうと思います。

ワインもおいしかった!私の正面に座った彼、腕にも首にも指にもタトゥーが入っていた。痛くないの?と聞いたら「ぜーんぜん」ですって!日本にいつか行きたいというので「タトゥーが入ってると温泉には入れないかもね」と言っておいた。ま、オリンピックまでには少しは違ってきているだろうけれど。私の故郷の海はタトゥー入りの人は水着姿になれないのよ、と言ったら哀しそうな顔をしていた。
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ポーランドからの女性が「私、8時からのミサに出るから」と先に席を立ちました。私も日本人グループから「そろそろ戻りませんか?」と声をかけられ、二人をおいて、レストランを後にすることに(ワインはもらったぜ!だって)。その人たちに誘われるがままに売店に入り、リュック用のカバーを買い、チョコレートを何枚か買いました。
教会はミサが始まっている様子。遅れて入ることができるのかもわからなかった。一団の人たちは入る気がなさそう。
翌日、見学をしようとしたら閉まっていた。後日、ガイドブックを見て知ったけれど、素敵な教会。この教会では、これからの道行きを祝福してくれるのだとか。

ああ、残念。
こういうところが父の言う「杜撰」なのかも。
でも、私の知り合いの牧師先生はタイミングの悪いことを嘆く私にいつも「いつも神様はそばにいてくださる」と励ましてくださるのだから、ミサに出られなかったとしても、ほかの人と一緒に時を過ごしたときに思ったことを大切にしておけばいいはずなのだ。
これも、ネタ体質ゆえのすっとこどっこい(杜撰)の一つだ、と。

ま、明日も早い事だし。さあ寝ましょう。


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# by eastwind-335 | 2017-10-30 19:56 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(16)雨に濡れれば

雨のなかピレネー山脈を文字通り歩ききって、この日はロンセスバジェスのアルベルゲに泊りました。修道会がやっている、と書いてあったような気がするなーと思いました。
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ここは修道会の建物を利用したアルベルゲであるのですが、別にファーザーやシスターがお迎えしてくれるわけではありません。ボランティアによって運営されているのです。彼らは赤いヤッケを着ています。
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名札がドイツ人っぽい苗字の人が目立つ。基本的には英語での対応。スペイン人的な「オラ!アミーゴス」な感じではない。あとで知りましたが、彼らはオランダ人のボランティアグループ。
びしょぬれ、足元ぐちゃぐちゃでやってくる私たちに、登録する部屋に入るためには靴をぬぐように、と。下駄箱は大混乱。とりあえず、入れる。高校時代のアメフト部の部室の匂いのような感じ(爆)。濡れたリュック、当然ながら汚れたストックは廊下に置くように、と。げげげー、なくなったらどうするんだろう?!私は小さなリュックだったからか、なんとなく見逃されたようだけど・・・。

記録のためには写真を撮りたいところだけれど、みんな疲れて下山している。そこをカメラに収めて「なんなんだ、あのアジア人は!」と思われるのも困る。ということで心のカメラの記憶しかないけれど、みんな、もう歩かなくていいんだ、という安心した顔だった。

これは翌日、出発前に撮った、オフィスの写真。
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登録の部屋は改装されていてとっても素敵。

私はアイダたちと列に並んだものの、ここからは、それぞれチョイスが違ってきた。私は、夕食は早く、朝食はあっさりと。アイダたちは夕食は遅く、朝食はたっぷりと。彼らはカップル。私はシングル。そして別々のコクーンと予測される番号札や食事のチケット、私は翌日も荷物を預けたかったのでポーターサービスに必要な袋(そこにお金をいれておく)が渡されました。
注意として、コクーンでは絶対に食事をしてはいけない、と強く言われました。

荷物が届くまでしばらく時間かかるので、まずは食事。背中のリュックを下ろし、中をあけます。そのとき、サンドイッチ(バゲットにハムがたっぷり挟んである)の包み(紙)が湿っぽいことに気が付きました。
え?え?え?濡れてる?
でも、カメラはジップロックに入れてあるし、大丈夫なはず。まずは食事だわー。
私よりは年長でSNSには関心の薄そうな日本語話者の比較的多い場所に座ることになってしまったので、ipodでサンドイッチの写真を撮っておくのは避けた。とにかく、あまり目立ったことをしないようにしておかなくちゃ、とか、どうせ明日もまた食べるはずだし、とか、そのときなりの理由をあれこれ頭の中で思い浮かべ・・・。

で、仕事のために(この日だけはどうしても東京から届くPDFを見て判断しなくちゃいけないことがあった)夕刻に再び飲食ルーム(?)に入った。人気のないときだったので一枚パチリ。古い建物だった時代の壁も活かした作りです。
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預けておいた荷物を納屋のようなところまで出向いて引き取り、コクーンへ。札をもっていないと中にいれてくれないし、ちょっとでも足もとが汚れていると怒られる(笑)。まるで散歩から帰った犬になったような気分。でも、そうしたくなるほど、中はまだ新しい感じ。

この日のコクーンは4人で一つ。
これも翌日出発直前に撮った写真
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奥のロッカーは小銭で開け閉めします。貴重品は安心しておける~。
ベッドへ行くと、今日も2段ベッドの上であることが判明。一応2段ベッドの端に40センチたらずの板がついていて隣のコクーンと仕切られています。(この写真も翌日撮影)
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下の男性はサングラスをかけっぱなしであまり愛想がない。そして、窓際のちょっとした台や窓の角を使って自分の濡れたのをあちこちにかけている。私もゴアテックスの上下だけはかけておきたかったのですが、はてさてどうしたものか・・・。

すると「かけるか?」みたいなジェスチャーが。私の身長(158センチ)ではとどかないので、彼がかけてくれました。

そうだ!リュックも干しておかなくちゃ!
と、その日背負ったリュックの中身を出すと・・・。
ジップロックは当てにならない、と書いてあったサイトがあったことをそのときになって思い出しました。
私なりに、考えて詰めたはずだったけれど。じゃなくて、レインガードを付けずに歩いてた私がいけないのですけれど。

リュックの中まで雨は染み込んでいました。
その日入れていたものは、ジップロックにいれておいたカメラ、サンドイッチ、その日使わないお金をしまった布財布、小銭が入っている布財布、クレジットカード入れになっている革の小銭入れ、日本円と封を切ってないユーロ、メモ用のノート、ボールペンが入ったネックポーチ、怪我をしたとき用の応急手当の道具(傷用塗り薬、バンテリンの塗り薬、バンドエイド)、日焼け止めとハンドクリーム、リップクリーム、鏡(コンタクトがずれちゃ困る)を入れた布製のポーチ、サングラス。ほとんどはジップロックに入れたり、ビニール袋にいれておいたのですが・・・。

食事中から一番気になっていたのは、ジップロックにいれておいたカメラ。やややー!なんとなくだけど濡れてる~。それでもリュックの真ん中にいれておいたから、雨が降った日にシャッターを切った時ぐらいのことで済みましたが・・・。
使いやすいところに入れておいた布財布、皮財布はびしょぬれ。
ま、まさか!とファスナーを開けると・・・お札も濡れてました。

か、乾かさねば!
ネックポーチは大丈夫よね~・・・・じゃない。これも濡れてる!外側のほうにおいてあったしねー。

慌ててあれこれ取り出します。私、一つだけ偉かったとおもったのは、怪我をしたときの応急手当袋こそ濡れてましたけれど、バンドエイドはちゃんと小さなジップロックにいれてあったので、2重ガードのおかげもあり、これは濡れなかった。
ちなみに、レインコートの中で斜めかけにしておいたサコッシュの中は、その日使う予定のお金(ビニール袋に入れておいた)、パスポート、ipod、日本から持ってきたガラケー、そして、最終目的地で「ちゃんと歩きましたよー」の保証書替わりになるクレデンシャル。こちらは無事でした。

なんとなく、あちこちからシャンプーのいい香りが。みると風呂上りのようにさっぱりした人たちが廊下を行きかっている!

一旦、お金はロッカーにしまって(スーパーの袋に入れた)、シャワーを浴びて戻る。ここは男女別。良かったー。
再び、お札を出して広げる。
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諭吉、染みてるし!っていうか、日本のお札って濡れたらこうなるのねーとしみじみ観察。

高見の見学よろしく、窓辺に私や彼が干したレインコートでも撮ろうかな~とカメラを構えて気が付いた。おっさん、下着も干してる!。個人情報ダダ漏れすぎ!ちょっと愛想のない人だったから、写真を撮ったのがわかって怒られたらいやだなー。

ふと見ると、コクーンの入り口に洗濯紐をかけて、これまた、「色々」と干し始めた北欧からの初老女性が。一番最後にやってきた彼女、たぶん、周辺のコクーンの状態をみたからなのでしょうね。
彼女、ばっちりと「つけま(つげ)」+「アイライン」で装備していた、15年ほど前の渋谷では「やまんば」と呼ばれていたメーク。前日の宿も一緒で、気が良い人だとお見受けしたけれど、北欧だから大胆、というつもりはないけれど、ゴージャスな体型に見合った素敵な下着が入口にかかっているのは・・・あの、愛想のない彼には刺激的すぎるんじゃないかしら・・・。でもここしか、確かに干せないわよねーと、彼女が紐を張っているのには、ある種の感心も。
私のベッドからは、隣のコクーンもそうしているのが見えた(その程度の高さの仕切り板なのです。つまり寝顔が見られない、程度のもの)。隣は4人が知り合いらしく、はしごにもかけている。すると、ボランティアのおじいさんが「洗濯物は地下へ!」と一つ一つコクーンを回っては注意をしています。

実は私の両隣はどういうわけかアジア系の人が多いコクーンだった。おかげで、彼はゆっきりと英語で注意をしてくれたので、あらかじめ私も聞き取れました(笑)。さて、私のコクーンでは、まずは2階でお札を前に途方に暮れている私に声がかかります。両隣のアジア系の人が干している、となれば、きっとあなたもでしょう、と思われちゃったかな?「サイズが違うの、わかります?」と思わずいったらおじさんがニヤリ。すると、当のゴージャスおばあちゃんが戻ってきた。遅く来たから干すところがない、と反論していると「地下に干すこともできるし、有料サービスでラインドリーもある」とピシリ。彼女が紐を外すまで見守ります。
「ここは、寝たり休息するところだからね」という彼の一言に、妙に納得した私です。

個人的には、私は「人目に触れるのは恥ずかしい」というものは持ち歩かないから、どこで干してもいいのです。ホテル泊と違って、速攻で乾かなくてはいけない・・・ということで、今回は歩いている間はメッシュのミレーのブラスリップを。宿についたらユニクロのブラトップに着替えた。山歩きが長かった昔の女性上司が、1週間ぐらい下着を変えないことは普通だ、と言っていたから。あとは、山の時だけは、パッドを当てた下着を履くようにしています。これは、災害時にボランティアに入った女性から聞いたアイデア。3日ぐらい同じパンツだってパッドさえ清潔だったら大丈夫、と。女性は月に一度はそういう時期があるのだから、と。ボランティアの方はおむつをして活動する方もいらっしゃるとか!
私は、学生時代の旅行で、ユースホステルに慣れているからか、欧米の人が薄着どころか一糸まとわずみたいな恰好で寝ていたとしても気にならない。自分がしないだけ。
干してある下着をまじまじと見る気はしないけれど、なるほど、欧米の人はこういう形のを着るのね、という傾向がわかる程度にはチェックを入れる(笑)。

ああ、ドライヤーがあったら髪の毛もだけど、お札がすぐに乾かせるのになーと思っていたら、今度は廊下を「ドライヤーある?どっかにあるの知ってる?」と聞いて回る男子が。どこからも当然ながら「ない!」と。どうしたのか、と北欧おばちゃんが尋ねると「彼女が靴下を乾かしたいんだって」と。

たぶん、予備もダメにしちゃったのかもね。
「地下へ行って乾かしてもらうといいよ」と誰かがいうと「でもお金、かかるじゃん」と。確かに!隣の日本からのおじさまは「あー、やだね、自分のドライヤーで靴下を乾かされたかと思うのは」ですって。

私はその昔、ネパールでそれしたことありまして(ホテル備え付けのドライヤーで)、この彼女ちゃんの気持ちはよーくわかります。ほんと、最後しっかりと乾かしたいときにはドライヤーって便利なんですよねー、と言ったら「え?」と若干嫌そうな顔をされてしまいました。あはは。でも、乾いてない靴下なんか履いたら靴擦れしちゃうわけだし!生臭い靴下のほうが迷惑!

そうこうしているうちに、夕食の時間が近づいてきました。


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# by eastwind-335 | 2017-10-29 08:13 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

初めてのおかいもの

お使い物のために時計台の下の本店に入ったことは何度もある。
誰ともバッティングしない小物を買いたくて来たこともある。いまも数年に一度、箱から出すグレーの布製のパーティーバッグを買ったときはまだ20代だった。
こことミキモトだけはちゃんとした服装で行きなさい、と両親が口うるさく言っていた。

しかし、ケーキを買ったのは、今日が初めて。

午前中、お習字のお稽古をすませ、午後、美容院へ行こうと、銀座に出た。お昼を軽く食べようと、コーヒーショップへ行くつもりだったのに、美容院へ向かっていることに気付いた私。地下道から地上へ出て、その店へ向かおうとしたところ、「週末限定のマロンパイ、焼き上がりました」という呼び込みの声が。

あ、そうだそうだ、1か月半前に美容院で渡されたミセスだか家庭画報で紹介されていたっけ。
でもこれから美容院だから持っていけないしなあ~。お取り置きしてもらえるかしら?
予約もできます、と書いてあるほど。

習字の日だからグレーのセーターにジーンズ。本店ではないせよ、私の恰好はあまりに普段着すぎる。
店内で品定めをなさっているみんなおしゃれで「いい物着てるなー」って感じだったわ。

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モンブランもおいしそう。ということでこちらもお買い上げ~。
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あららー、保冷剤までwakoのマークが入っている!

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# by eastwind-335 | 2017-10-28 21:35 | 日常 | Trackback | Comments(0)

これがおじいちゃんマジック!

イギリス週間中のバイヤン。
今朝がDFBポカールの2回戦だってことは昨晩はわかっていたのですが、昨晩は週末でかけた軽井沢のはじっこで買ったハックルベリーのジャムを作らないと~と、ただでさえ9時近くに帰宅して(それは伊勢丹という魔窟に入ってしまったから・爆)、夕飯を食べ、そこからハックルベリー1キロを洗い、傷んでいるものを捨て、灰汁をとり(十分取れたかわからない)、砂糖をどっちゃり入れ、中火で煮ること2時間、瓶につめ、一応真空化して、1時過ぎに就寝。

本当は6時半ごろ起きるつもりだったのだけど、いつもの習慣で5時前に目覚める。
目をつむってみたら、5時11分。
充電をしていたipodから「バイヤンが1-1に!」という文字データが。
おお、そうだったそうだった。
ポカールかあ。どこと当たってるのかな。確かミュラーはoutだったよね・・・などと思いながら本家HP経由で聴戦開始。
げげげ!ここでレッドブル、もとい、ライプツィヒか。CLが大変な分、ここですごい事しでかそうとするのではなかろうか、あの黄色い液体チームは・・・。でも、ここでうちも負けちゃうと、ユップおじいちゃんが悪く言われかねない。

去年、魔サカで落としたカップ戦。もうラムたんはいないけれど、今年はきっちり掲げてほしい。こんなところで負けちゃいけないわー!と極東から強く願うものの、なかなか決めきれない苦しい試合展開の様子。

同点で終わり、延長もヒヤヒヤさせられたり、「あ”-」と朝から大声を挙げたりしつつ、おっと、シャワー浴びなくちゃ、な時間に。
超速で身支度を終え、廊下へ出ようとしたら・・・「トーア」と大きな声がパソコンから聞こえてくる。短い廊下なのに、走って居間へ(笑)。
おお、PKになってしまっていたのね。そしてそして・・・!

ウルライヒありがとう!
おじいちゃんの魔法が効き始めている気がします。
やっぱりバイヤンにはおじいちゃんがよく似合う。
ペップ時代は選手じゃなくて監督ばかりが注目されていて、おかしいと思ってた。有名人監督はバイヤンには不要。むしろ、バイヤンの彼らには、彼らのエゴを上の位置から一括(一喝?)できる人が必要。それは、自分も「世界的有名人意識」がある監督にはできないこと。

富士山には月見草がよく似合う、とはよくぞ言ったもの。だれか、バイヤンのエライ人にもこの太宰の名言をドイツ語訳して伝えてほしいぐらいだわ。

おじいちゃん、寒くなるから、身体にはきをつけてね、と子供の頃、祖父の暮らす土地の気候などおかまいなしに、電話を切る前に言っていた自分を思い出す。
でも、本当にユップおじいちゃん、健康には気を付けて!

次はどことあたるのかしら?ハラハラドキドキですよ。

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# by eastwind-335 | 2017-10-26 06:55 | バイヤン | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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